“Integrated Pest Management”
総合的病害虫・雑草管理(日本語直訳)
の略であるIPMは農協・行政など多くの関係団体が推進している技術です。
雨に弱い「いちじく」では「雨よけハウス」を導入することで9割以上の優品を収穫することができます◎
雨にあたると「酵母腐敗病」が発生して、更にそれを「ショイジョウバエ」が伝染させるものですからかなりの数のいちじくが収穫できず廃棄になるんです。
原因である「雨」を予防するだけで、農薬は必要がなくなるんですね。
「防虫ネット」を張れば虫が侵入することはないので被害はない。(実際はどこからか侵入してくるので被害がゼロではない。)
「防草シート」を敷けば雑草も茂らないので、除草剤も草むしりの作業も必要なくなる。
資材や機械、設備などを使って病害虫を管理する技術がIPMと呼ばれる技術で、
環境に影響しないので、持続可能な社会の取り組みになるのです。
ただ資材費がかかるので費用に対して効果が適当かは考えないといけないです。
被害がゼロになり売上もあがるが、それ以上に経費がかかっては意味はない。
そのバランスがこの技術のポイントになってきます。