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環境保全型農業|栽培マニュアル

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環境保全型農業栽培マニュアル IPMからバイオスティミュラントにICTによる環境制御の情報から 防除のポイント、資材、ノウハウについての栽培マニュアル
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2023年3月の記事一覧

不耕起による「カリ過剰」の利用

不耕起による「カリ過剰」の利用

果樹園などは特に耕起することはないのでおのずと不耕起栽培になります。

以前、無肥料で野菜と果樹をやっていて

どちらも土壌診断していたんですが

耕起する野菜畑はシーズンごとにほとんどの養分が痩せていくのに対し、

果樹園はカリを減肥してくださいと指示があるほどカリが過剰になります。

なぜ肥料もやっていないのにカリが増えるのかは原因はわかりませんが不耕起栽培はカリ過剰になるのは事実です。

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「啓蟄」予防の効果を最大限にあげるために

「啓蟄」予防の効果を最大限にあげるために

3月6日は二四節気の「啓蟄」でした。
啓蟄は虫たちが眠りから覚め活動をし始める時期で、虫や菌の活動に合わせて農家も防除がはじまる時期になり果樹農家は「石灰硫黄合剤」を撒きます。

硫黄や銅は予防の効果が高く、天然のものであるため抵抗性がつきにくく、環境にも影響を及ぼさないのでこのふたつを中心に散布の計画をたてています。

予防はあくまで予防であり殺菌したり治療したりというような効果がなく発症した後

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