「第2回リトルもりおか meet-up!さんさ踊りの本気(マジ)を知る!!!」レポート
note読者の皆さまこんにちは!
リトルもりおかのシュンです。
リトルもりおかでは今年の7月から、「盛岡」をキーワードにつながるオンラインイベントシリーズ「リトルもりおか meet-up!」を展開しています。
第1回はリトルもりおかのオンライン帰省マップ「Kozukata」を活用したオンライン散歩を開催(レポートはこちら!)。続く第2回として、8月7日(土)には「さんさ踊りの本気(マジ)を知る!!!」を開催しました。
盛岡を愛するモリオカンにとって、「さんさ踊り」は盛岡の夏に欠かせない熱い風物詩。その「本気(マジ)」とはいったい何なのか!? イベント当日のレポートをお届けします。
盛岡大学さんさ踊り実行委員会「総長」松澤さんがゲスト!
さんさ踊りとは岩手県盛岡市の夏祭りで、例年8月1日から4日間開催されます。踊り手だけでなく太鼓や笛も含めた大パレードが連日行われ、盛岡の街全体が熱気に包まれます。しかしコロナ禍のため、残念ながら昨年から2年連続で中止に。首都圏も岩手も新規感染者数が増加し、県外から盛岡への帰省もままならない状況が続いています。
そこで今回のmeet-upでは、実際に盛岡で活動するさんさ踊り団体の方をゲストにお招きしました。盛岡大学さんさ踊り実行委員会「総長」の松澤瑛介さんです!
盛岡大学さんさ踊り実行委員会は、躍動感あふれるパレードで、さんさファンの間では有名な団体。今回のイベントも「盛大さんさが見られるならイベントに参加したい」という参加者もいらっしゃったとか。
申し遅れましたが筆者は盛岡出身ではあるものの、さんさは長らく見る専門。最近リトルもりおかの活動で踊りを教わり始めたばかりの初心者です。なので盛大さんさに「総長」という役割があることも初めて知りました。なじみ深い盛岡でも、まだまだ知らないことはたくさんありますね。
イベント当日は首都圏はもちろん、岩手県内外の20人を超える参加者(海外から参加した方も!)にオンラインで集まっていただきました。
東京で活動するさんさ踊り団体「赤坂さんさ」メンバーで、岩手県立大学さんさの元太鼓リーダーでもある山田裕己さんの司会でスタート。
まずは盛大さんさと松澤さんの紹介から。松澤さんは宮城県のご出身で、好きな季節はさんさが似合う「夏」とのこと(ちなみに好きな食べ物はチャーハン)。
もともとはお姉さんがさんさ踊りをやっていて、お姉さんから「さんさが楽しい!」と聞いていたそう。高校3年生のときにYouTubeで盛大さんさの映像を見て感動し、「自分もこれをやりたい」と盛岡大学への進学を決意。大学入学を機に、実際にさんさ踊りに取り組むようになります。さんさにかける思いが熱い!
盛岡大学さんさ踊り実行委員会は1985年からパレードに出演し、これまでに13回も最優秀賞を獲得しているとか。2021年は太鼓、笛、踊り子、ホイッスルの4パート総勢150人で活動しています。
松澤さんは「一体感を大事にしていて、大学生にしかできないエネルギッシュな踊りを皆さんにお届けしたいと思って活動しています」と盛大さんさの魅力を語ります。
盛大さんさが実際にパレードする様子や、普段の練習風景も動画で見せてもらいました。ひとつ一つの動作が大きくダイナミックで、若いエネルギーが爆発しているのが画面越しにも伝わってきます。それでいて、上下左右に流れる大学生たちの踊りはまったく乱れず、一体感もある。
※写真は実際のパレードの様子
数十人が息を合わせて踊る様子に、画面越しでも圧倒されます。沿道からぼーっと眺めているだけでは、感じられないことがたくさんあるなと実感しました。盛岡で暮らしている間にもっとちゃんと観ておけばよかった……。
盛大さんさでは毎回テーマとなる漢字を設定しており、今年は「波」。盛大さんさ内はもちろん、お客さんとも一体感を高めたいという願いが込められているそうです。
松澤さんには盛大さんさの各パートについても説明していただきました。気になる方はリトルもりおかのFacebookに当日の映像がアーカイブされているので、ぜひご覧になってください! 盛大さんさの笛パート特有の「スイング」や、盛大さんさオリジナルパート「ホイッスル」の解説もあります。さんさファン&盛大さんさファンは必見!
盛大さんさとさんさ踊りの奥深さを深掘り!
イベント後半では、松澤さんと山田さんにリトルもりおかさんさ部のメンバー2人を加えてクロストークを展開。さんさ経験者や盛岡大OG、初心者などそれぞれの立場で、松澤さんを質問攻めにしました。
ちょっとだけリトルもりおかさんさ部の説明をします。さんさ部は「盛岡には帰りにくいけど、さんさを踊りたい!」というリトルもりおかのメンバーで、この夏に立ち上げました。山田さんらさんさ経験者有志が講師役になり、感染症対策に配慮しながら、隅田川沿いの川原を練習場にして隔週で踊っています(2021年9月5日現在、緊急事態宣言のため活動停止中)。
浅草の浅草寺にも近く、東京スカイツリーを見上げる「THE 東京」といったロケーション。川風を感じながら踊るのは気持ちがいいです。「東京でさんさ踊りを踊ってみたい!」という方はぜひお問い合わせください。
イベントのレポートに戻ります。この記事ではここまで、しれっと「総長」という肩書きを使ってきましたが、そもそも盛大さんさにおいて「総長」とはどんな役割なのでしょうか。松澤さんは「盛大さんさの代表で、実行員会と一緒にテーマを決めたりします。(イベント出演等が落ち着く)11~12月ごろ、その年の総長が『次の総長は任せたよ』と後輩を指名します」と説明。総長、なんと指名制でした!
ちなみに総長がどんな盛大さんさを作っていきたいかによって、その年のさんさ踊りも変わってくるとか。毎年熱心に観に行く方々の気持ちがわかった気がします。
盛大さんさの総勢150人からなる隊列を作るのは「とても大変」とのこと。隊列を決める作業自体は1~2日の短期集中で行うそうですが、それまでにとても長い時間をかけてメンバーの個性や資質を見極めるそうです。普段の練習ぶりだけでなく、さんさにかける思いやその人自身の魅力などを、各メンバーとコミュニケーションを取りながら見定めていくとか。さんさ踊り活動にかける熱量がすごい。
このほかにも興味深いお話(メンバーにテストがあるって本当? OBOGはさんさを続けているの? 各団体の注目ポイントは?……)や、初めて知るお話(盛大さんさのライバルは? パレード中にけがしたり疲れたりしたらどうするの? どうやって新歓してるの?……)をたくさんお話しいただきました。ここに書き切れなかった話題は、ぜひリトルもりおかのFacebookで当日の映像をご覧ください。
「さんさ踊りは青春」
コロナ禍の終息は未だ見通せませんが、来年こそは盛岡でさんさ踊りが開催されることを願いたいところ。松澤さんは「来年こそはさんさ踊りに出たい。盛大さんさのファンの方々にも、さんさ踊りをまだ知らない人たちにも届けられるようなさんさをしたいと思っています」と意気込みを語ってくれました。
イベントの締めくくりとして「松澤さんにとってさんさ踊りとは?」と問いかけた山田さんに、松澤さんは「私にとってさんさ踊りとは青春です。さんさを始めたきっかけは人それぞれですが、そんな人たちが集まって練習を通じて一体となっていきます。そして最後にはみんなで涙を流しながら達成感を得るのは、何にも代えがたい青春です」と力強く語ってくれました。
盛岡でさんさ踊りに打ち込む大学生にとって、さんさ踊りは青春そのもの。盛岡で大学時代を過ごさなかったことを少し残念に思ってしまったくらい、「さんさ熱」のような、爽やかなパワーをもらえました。
1時間のイベント終了後は延長戦として、松澤さんも交えてさんさ踊りをオンラインで体験。自宅から、盛岡の熱い夏を感じることができました。松澤さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
「第3回リトルもりおかmeet-up! キリトルもりおか」は、写真をテーマに9月20日開催!
そして、第3回リトルもりおかmeet-up!は、9月20日(月・祝)に開催が決定しました!「キリトルもりおか」と題し、写真をテーマに盛岡に思いを馳せます。
盛岡市の関係人口を考える「盛岡という星で」プロジェクトで、Instagramのフォトグラファーを務める吉田健太郎さんをゲストにお招きします。参加型の交流会も予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。詳細が決まり次第、リトルもりおかのwebサイトや各種SNSで告知します!
ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは、また!