自分の言葉9〜悟らなくていい〜
“生き方と言葉に偽りがない人とは、人間的な自己卑下や人間的な謙虚さによる服従(媚びへつらうという形での妄想的行為)によるものではなく、〈自我ではなく、自我を超え自我を包含している神の御心に従う忠実さ、一途な思い〉によって生きる人のことである。
神は人間の一途さの中に宿る。一途とは何か。一途であるとは、言葉と行動が一致していることと訳しても良い。本当に真に生きている人・確実に苦しみや悲しみ、喜び、感謝、自分の罪深さが存在する現実の世界を味わいつつ、どうすれば自分や周囲の人そして世界が成長していくかを本気で考えている人は、言葉と行動が一致せざるを得ない。そのように生きている人間の言葉は力強い。その言葉は真実を突き、その行動は世間の目から解放されていて、無償の愛と一つになっている。その者は大いなる世界の前に独りで立ち、そして膝をつき世界の声に耳を傾け、その声を聴く。神は決して、この世の只中で一途に生きる者を見逃さない。この世の只中で神に対して一途である者の生と死という現実の生活は、神の測り知れない大滝のような怒涛の全能性という恵みによって支えられているのである。”
私たちはよく自分を批判します。自分を批判することが正しいと思ってそうしますが、実際はそのことは謙虚さの表れではなく、ただ殻に閉じこもって他者を信頼していないだけです。
本当に他者貢献しようと思っている時は、自分を批判などしている暇はなく、常に改善点を見出そうとし前進し続けます。
改善点を見出そうとすることは批判とは違います。自己受容できているが故に、改善点を見出せるのです。自分を完全に基礎的なところで受け入れているが故に、自分を客観的に分析できるのです。
自己受容による客観的分析が言葉と行動の一致へとつながっていきます。
自己受容のために、まずは現実世界で味わっている自分の感情をそのまま認め、その感情を抱いている自分を許し、丁寧に包み込むと言うように、目に見えない感情に対しての接し方を感覚的に身につけていくことが、自己受容へのカギです。
ただ、自己受容という言葉も、神による受容、本当の自分の顕現などのような別の表現で代用しても良いです。
私たちはこの世界で生きていくとき、酷く他人に騙されてしまい、心を閉ざして自己受容どころの話ではなくなってしまう時があるでしょう。
でも、それでも良いのです。心を閉ざしてもいい。心を閉ざした自分をも受け入れ、許していい。人間として誰よりも優れた人間になどならなくて良いのです。悟らなくて良いのです。覚醒なんてしなくて良いのです。
世の中の悟りや覚醒を促すものに触れて、自分もそうならないと人間としてダメだとか思わなくていい。一番になる必要もないし、人と比べることは何もないのです。
私が書いている文章も、矛盾する言い方になるかもしれませんが、信じなくて良いのです。
悟りを開いていると思われる人も、覚醒していると思われる人も、完全な人間になったのではなく、ただその人らしくなっただけです。
私たちは覚醒という言葉に騙されがちですが、本来私たちは全員覚醒しています。全員悟りを開いて自分らしく生きています。
「悟りを開いた開かない」で上下などつけようがありませんし、誰かに何かを教えてもらう必要などないのです。
導き手が導かれる者よりも人間として優れている訳ではないのです。カウンセラーがカウンセリングを受ける者よりも優れている訳でも、立場が上である訳でもなく、ただ助け合っているだけなのです。
真のカウンセラーは決して人を上から目線では見ません。常に対等もしくは繋がり感を持って接します。
じゃあ、私はなんでこのような内容をnoteで書いているかと言いますと、ただの自己治癒のためです。誰かのためになど、なろうがなるまいが、本来は関係ないのです。
祈りも瞑想も日記も、自己治癒のためです。自己治癒なくして他者貢献はないと私は思っています。
そもそも他者貢献さえも、別に無理して行うことではありませんし、他者貢献したからすごい訳でも全くありません。
自己治癒によって自分の財布にお金を貯めていったら、財布に入りきらなくなって、その分を他人に分け与えるだけです。
自分というコップに愛の水を注ぎ続けたら、コップから溢れて、その分が他者に与えられるだけです。
私たちはあまりにも自分を批判しすぎているので、少しでも自己受容とか自己治癒とかしようとすると、甘えなのではないか?とか疑問に思って、すぐに自分を大切にすることを止めてしまいます。
しかし、それを止めないように、私も努力しますので、皆さんも私と一緒に努力して欲しいです。
その努力は100%甘えではなく、甘えとは別種の道です。
私も全然できていませんが、少しずつこうやってnoteに書いていくことで、自分の表現を許していっています。
日々、みんな、自分を癒していけますように。
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