サーカスのゾウ

私はサーカスの象だった。
子どもの頃、鎖に繋がれ、大きくなっても逃げることができないと思い込んでいた

アルコール依存症になってしまった父親を持ち、母は宗教(ものみの塔、エホバとも言う)に依存した。そして母は私や弟も連れて行って洗脳した。

「酒買ってこい・・・買ってこい!」

父はそう母に言ってきて、当時まだ自販機でカップ酒が売っていた時代に、母が、時には私が買いに行った(父が自分で自転車で買いに行くと、酔って危険だったため)

それがイネイブラー(共依存)ということを知ったのはつい最近のことだった。

また、父は1日に2箱タバコ、吸っていた。(嗜好品にお金をかけすぎている)

父は中卒の工場勤務だった。

時に父は「上司にケツめくってきた!」と言って帰ってきたこともある。

会社の待遇に不満があったのだろうが、今聞けばそういうことをするのはヤバいんじゃないかと思う。

大学に行かせる金はないと言われ、私は職業高校(商業)に進んで就職した。

父親は、私が高校2年の時の時病死した。

母は父が亡くなった時「これで宗教活動に専念できるわね」と私に言った。私はその時あまり感じないようにしていたが、多分ゾッとしていた。

宗教のためにあらゆる活動(例えば部活動)を制限された事が限界で、高校を卒業して就職したときに、母の言いなりをやめて宗教活動をやめた。

思えば、この時点で、私はサーカスから逃げ出した象なのかもしれない。

でもいまだに洗脳が解けたかは不明だ。

正確に言えば、両親の生き様から逃れていないような、そんな感じだ。

辛いことがあれば酒を飲みたくなったりする。
20代半ばから、精神科に通院している。(寛解と再発を繰り返してもう10年以上通院している)
そして、精神薬を処方されて飲んでいる。


9年前、私は家庭を持って、5歳と6ヶ月の子どもがいる。(2020年12月現在)
主人は、私の父親と違って、家で酒は一滴も飲まないし、タバコも吸わない。
(外で付き合い飲む程度)

それでも、時々虚しさに襲われる

最近「生きていてもしょうがない」と独り言のように呟いてしまう

理由はなんだろう。家庭があるのに、って言われそうだけど、時々胸が痛くなる。

育児や家事に追われているのか、二人目の子どもがまだ6ヶ月なので、自分の時間が持ちにくいから?

赤ちゃんが起きている間は、トイレに入る時さえ、横にベビーチェアを置いている。そうしないと赤ちゃんが泣いてしまう。

主人は1ヶ月風邪が治らない。ずっと家事を手伝ってもらっていたから?
コロナが少しおさまっていたとき、go to で県内に一泊二日で旅行に行ってから調子を崩し、先日なんとか耳鼻科に行ってもらって、副鼻腔炎の薬を処方されてきた。風邪が治らない主人のために、できるだけ手作りのご飯を食べさせてきたが、もう限界。先日仕出し弁当を注文した。

夜は3時間おきの授乳。朝起きると回らない頭で赤ちゃんを世話していると、今度は5歳の上の子があれこれ話しかけてくる。(でもこの子は赤ちゃんをあやしたりもする)

なんでイライラしているんだろう・・・自分の時間がないからか。

なんか虚しい。

でも、まだ希望を持っている自分がいる。

ピアノを習ったら、以前よりピアノが上達した。

(先日、夢で、銃を持った兵隊から楽器を持って逃げ出して、でも楽器を持っていなかったことに気づいて、取りに行って殺される・・・という夢を見た。音楽を取り上げられる不安が夢になったようだった)

ミシンを借りたら、マスクが作れた。
手抜き料理でも、スーパーのお惣菜より野菜やタンパク質があってヘルシー。油が少ない。
部屋が汚い時は「5分だけ」と思って始めれば結構できる
頭で色々考えるのは、想像力が豊かなのかもしれないと思えるようになった(例えば、小説家は文章を書くのが仕事だし)

クリスマスケーキのスポンジ生地を焼いた。あとは生クリームを泡立てて、飾りつけるだけ。あとはビーフシチューを作ったり、コンビニで某鬼滅のチキンを受け取るだけ。

⭐︎⭐︎⭐︎


「希望を持つとはどういうことか?」

「みんなで、子どもを育てるの」

「フレフレみんな、フレフレ自分!」

「なんでもできる、なんでもなれる」
  
「あなたにはできないことが、私にはできる。私にはできないことが、あなたにはできる 花が咲いたら、素晴らしい花になるでしょう」

「邪魔な雑草どもだ」

「どんな雑草にも名前がある!」

「モウオシマイダー」

「人生は何度でもやり直せる」

「フレフレ○○!あなたはどんな自分になりたいの?」

 「」の言葉は、どこの言葉?
 



「なんと『プリキュア』なんですよ、奥さん!」

(2018年 Hugっとプリキュア)

えっ? 女の子が魔法のステッキで変身して敵を倒すあの番組?

最近は「ヒーリング」というのが題名に入っているんですよ!
(2020年 ヒーリングっとプリキュア)

「ヒーリングフラワー」という攻撃で、敵が「ヒーリングッバイ」って
退散するんですよ。

 みんな癒されたいのかしら・・・

敵の名前も「もうおしまいだー」とか「だるいぜ」とか、精神的なものが多いのよね。

世の中の不景気や引きこもりや自殺率の増加などの、世相を反映している感じ

「プリキュア、おかしいよ」(行きつけのカレー屋の店長コメントより)


「アニメが好きでも、笑われる時代じゃなくなった」

「今は深夜アニメがばんばん放映されて、見られている時代」

(かかりつけの臨床心理士談)


通院先と併設された、精神科デイケアにいた精神保健福祉士にプリキュアに感動したという話をしたら
「プリキュアくらいで元気になるなら、あなたの病気は大したことない」と言われたのは、多分1年半前。

私はそれから、妊娠・出産してもその言葉に怒っていた。(本人は励ましたつもりというが、私には理解できない)

今は「プリキュアくらいで元気になる自分」について考え続けている

(私は結婚するまで、実母に自分の在り方について否定されたり、病気になってもそれを否定されたり、軽く見られたり、そんなことより弟の難病について一緒に考えて欲しいなどと散々だった。難病は確かに大変だけど)その母も宗教を信心したまま約5年前に亡くなった。

今、自分の感情を大事にするためのレッスンを日々続けています。

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