つめたくて、美味しいね。
とっても暑い昼間。息子がボソッとつぶやいた。
アイスクリーム食べたいなぁ
たしかに。こんな暑い日は、アイス食べたいねぇ。ということで、コンビニに走ってきた。
なんてことは、コンビニのない国暮らしとしてはないワケで。
頭の中をガサガサと探したら、思い出した簡単レシピ。
よし、では、シェフにお願いしようじゃないか。
1.バナナ3本の皮をむくのは息子担当
2.ブレンダーにバナナとミルクを入れる
3.戸棚に残っている抹茶パウダーを放り込む
4.ブーンってさせるのだけは怖いようで私担当
5.いわゆる抹茶ミルクのようなものが完成する
6.タッパーに入れて、冷凍庫へ。
「なんで待たないといけないの?」と聞く息子を横目に、ごちそうは冷凍庫へしまわれていった。
そんな「スペシャルデザート」がある日は、夜ご飯もご機嫌!
ねぇ、知ってる?今日はスペシャルなデザートがあるんだよ~
我が家では「夜ご飯をきちんと食べたらデザートにたどり着ける」制度なのを、彼もよく理解している。
さくさくっとご飯を済ませたら、まだみんなが食べているのを待ちきれず、キッチンに走っていった。いや、さすがに待ちましょう。
息子が気づいていない隙に、一度かき混ぜておいたデザートは、カチカチになることなく、良い感じのシャリシャリ感を保っている。おぉ!
お皿に盛り付けたら、うやうやしく、テーブルに運んでいく。じゃーん!
ルワンダのバナナの糖度が高いというのもあるけれど、ほんのりとした素朴な甘さが悪くない。抹茶の色は残ったけど、風味は完全バナナの勝ち。
いわゆる市販のアイスって、牛乳と砂糖の塊。だから美味しいんだけど、でも、健康を考えたら毎日食べたい(食べさせたい)ものではない。
でも、このバナナアイスなら砂糖なしで、作る楽しみも味わいながら、毎晩食べたって罪悪感はない。暑い季節の定番になりそうだね。
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そんなアイスを作ろうと思ったキッカケは、昨日noteで出会ったこちらの記事に触発されたから。
子どもが生まれたことで「作る」と「買う」のバランスが変わってきたというお話。これにすごく共感したんだよね。
我が家の場合は、異国暮らしを始めたことで「なんでも買える」環境から、「作らないことには手に入りにくい」環境になった。
そして買うのが当たり前だと思っていたものが、なんだ作れるんじゃんということにも気づいた。そして、買うものにはお店の戸棚に並ぶ為に色々入っていることも分かった。
移住してきて2年経った頃かな、出張者がお土産に「こういうの食べたくなるでしょ?」と持ってきてくれたカップ麺。
きゃー久しぶりの麺!と喜んだものの、夫婦ともに食べきることができなかった。のどが、体が、受け付けなくなっていた。
こってりした油の乗ったタイプじゃなくて、鴨蕎麦的な比較的あっさり系だったんだけど、本当に食べれなかった…。ショック!
カップラーメンは生活から消えて、カレーやシチューにはルゥはいらないことが分かって、ピザも手作りが当たり前になった。パン屋さんのこだわりパンは買うけど、スーパーのパンは買わなくなった。作れるからね。
「買う」よりも「作る」方が楽しい。「買う」世界にはいつでも行けるから、今のうちは息子には「作る」の楽しみを覚えてほしい。
そんなことを思いながら、一緒に冷凍庫を眺めながらウキウキしてアイスを待つのでした。
▼ホットケーキミックスなんてものも、いらないということに気づいた異国暮らし。