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#7 インタビュー後記
教員ではない立場の人と話をした時、「学校の先生って、学校に適応してきた人だよね。(だから、学校が嫌いな人の気持ちはわからないよね)」という意見を耳にすることがあります。
確かに、学校が嫌で嫌でしょうがなくて、もう二度と学校という場と関わりを持ちたくない、という人は、教員にはならないと思います。
私自身はどうだったかなと思い起こすと、たしかに中高時代は学校が楽しくて充実していたような気がします。
それは、教員にとっては落とし穴なのかもしれません。
クラスメイトと毎日交流することが好き。
部活でチームと一緒に優勝を目指す過程が好き。
行事で仲間と一致団結するのが好き。
そんな風に感じる生徒ばかりではないことは、当然のことだと思います。
今回お話を伺った香奈さんも、生徒時代に学校が好きだった一人。
ただ、そんな感覚を持った教員でありながら、学校や日本に留まらずに別の世界を見たいという想いから海外へと飛び出した香奈さんは、“学校が好き”ではない生徒にも目を向けることができる先生なのだと思います。
好き、嫌い。
心地良い、心地悪い。
その感覚は主観的なものです。
目の前にいる生徒が、自分とは違う感覚を持っていること。それを想像し、理解することは、先生に求められる能力の一つではないでしょうか。
学校が、決められた枠の中に入れる子どもだけの場所になってはいけないと、今回のインタビューを通して改めて感じました。
先生が色んな経験を重ねて、再び学校現場に戻ること。
そんな先生が増えることも、学校教育を変えていくために必要なことなのだと思います。
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