子どもと考える情報セキュリティ『生体認証ってなに?』
こんにちは、ちいパパです。
子どもにも分かりやすいように、身近な情報セキュリティとしてインターネットの安全な使い方や大切な情報を守る方法などを紹介します。家族みんなで楽しく学んで、ICT機器やインターネットを安全に使いましょう!
1. スマホを指でピッと開けるのが当たり前?
皆さんは、スマホを開けるときに「パスワード」を入力せず、指や顔で簡単にロックを解除したことがありますか?最近では、指をかざしたり顔を見せるだけでスマホを開けたり、お店で支払いをしたりできる機能が増えています。これが「生体認証」と呼ばれる技術です。
生体認証は「その人だけの体の特徴」を使って、本人かどうかを判断するしくみです。便利なだけでなく、パスワードを覚える必要がないのでとても安全だと言われています。今回は、生体認証のしくみやどんなことに使われているかについて詳しく見ていきましょう。
2. 生体認証ってなに?
生体認証とは、指紋や顔、目の虹彩(こうさい)、声など、体の一部を使って本人確認を行う技術です。例えば、指紋は人それぞれ違う模様をしているので、他の人の指紋では代わりになりません。また、顔認証も骨格や目と鼻の位置、顔の輪郭などをもとに判別するため、間違いが起こりにくいとされています。
生体認証には次のような種類があります。
指紋認証
皆さんもよく使う機能で、スマホのホームボタンに指をかざすと解除できます。顔認証
スマホやタブレットのカメラを使って、顔の特徴をもとに判別します。虹彩認証
目の中にある虹彩(こうさい)と呼ばれる部分の模様を読み取って認証する方法です。高い精度で本人確認ができる技術です。声認証
声の高ささや話し方の特徴を分析して、本人かどうかを判断します。
3. 生体認証の身近な使い方
生体認証は、スマホのロック解除だけでなく、さまざまな場面で使われています。
キャッシュレス決済
一部のお店やコンビニでは、顔認証で支払いができる仕組みが使われています。スマホをかざす必要がないので、とても簡単です。パソコンやタブレットのログイン
パソコンでも指紋や顔認証でログインできるようになっており、セキュリティ対策に役立っています。学校や会社の入退場
学校や会社の入り口で指紋や顔認証を使って入場できるところもあります。カバンから認証用のカードを取り出さずに入れるので便利です。
4. 保護者の方へ:生体認証の安全性と注意点
生体認証は、便利で安全性が高い技術ですが、次のような注意点もあります。
子どもが無理に使わないように
生体認証の設定は大人の判断で行うことが理想です。子どもたちは興味本位で生体認証を使いたがることもありますが、特に小さい子どもには理解が難しい場面もあります。個人情報の扱いに注意
生体情報は一度流出すると変えられないため、信頼できる端末やアプリでのみ使うようにすることが大切です。スマホやパソコンのセキュリティ設定をチェックし、最新の状態に保つようにしましょう。バックアップ手段を準備する
生体認証がうまくいかない場合に備え、パスワードやPINコードのバックアップ手段を用意しておくと安心です。指紋や顔が傷ついたりカメラが壊れたりすることも考えられるためです。子どもにもセキュリティ意識を
生体認証は安全とはいえ、技術の仕組みや注意点について子どもたちに分かりやすく伝え、日常生活での使い方を一緒に学んでいくことが大切です。
5. 生体認証の未来と広がる技術
生体認証は、今後もさまざまな分野で使われることが予想されています。
自動車
未来の車では、運転者の顔認証や声認証を使ってエンジンをかけたり、座席の位置を自動で調整するシステムも考えられています。家庭内の安全管理
家のドアや玄関も生体認証で施錠・解錠できるようになり、より安全なセキュリティが実現するかもしれません。医療分野での活用
生体情報を使って、患者さんの本人確認を行ったり、健康状態を管理したりする仕組みも登場しています。医療機器と連携することで、健康管理もより精密に行えるようになります。
6. 生体認証を賢く使おう!
生体認証は、私たちの日常生活をもっと便利にし、安心して使える技術です。でも、使い方や安全に関するルールを知っておくことがとても大切です。スマホのロック解除などで生体認証を使うことがあるときは、お家の人と相談しながら安全に活用しましょう。生体認証がもっと進化すれば、みんなの生活ももっと楽しくなるかもしれません!新しい技術に興味を持ちながら、便利な使い方を学んでいってくださいね。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
次回は「バグってなに?」です。
これからも、安全なインターネットの使い方を親子で一緒に学んでいきましょう!