子どもと考える情報セキュリティ『ランサムウェアってなに?』
こんにちは、ちいパパです。
子どもにも分かりやすいように、身近な情報セキュリティとしてインターネットの安全な使い方や大切な情報を守る方法などを紹介します。家族みんなで楽しく学んで、ICT機器やインターネットを安全に使いましょう!
1. ランサムウェアの事故事例
高校生のB君は、家でパソコンを使って宿題をしていました。突然、画面が真っ黒になり「あなたのパソコンはロックされました。解除するには十万円を支払ってください」というメッセージが表示されました。B君は驚いて何度も再起動を試みましたが、画面は同じまま。これはランサムウェアというウイルスに感染してしまったケースです。
ランサムウェアは、データやパソコンをロックして「身代金」を要求する悪質なウイルスです。このようなトラブルに巻き込まれると、大切なデータを失ったり、コンピュータが使えなくなってしまうことがあります。
2. ランサムウェアとは?
ランサムウェアとは、パソコンやスマートフォンに感染し、データやシステムをロック(使用を制限)するウイルスです。感染した場合、ウイルスを作った人から「データを元に戻してほしいならお金を支払え」と要求がきます。しかし、お金を支払ったとしても、必ずしもデータが戻るわけではありません。
ランサムウェアは主にメールやダウンロードしたファイルを通じて感染します。信頼できないリンクや添付ファイルをクリックすることで、ウイルスがパソコンに侵入してしまいます。
3. ランサムウェアから身を守る方法
ランサムウェアに感染しないために、以下のことに気をつけましょう。
1. 怪しいメールやリンクに注意する
ランサムウェアはよく、偽メールやサイトから感染します。不審なメールや、知らない人から送られてきたファイル、信頼できないリンクは開かないようにしましょう。
2. パソコンやスマホを常に最新の状態に保つ
ランサムウェアは、古いシステムやアプリのセキュリティの弱点を狙ってきます。OSやアプリ、ウイルス対策ソフトを定期的に更新し、最新のセキュリティ対策を取り入れましょう。
3. 大事なデータはバックアップする
もし、ランサムウェアに感染しても、大切なデータをバックアップしておけば、最悪の事態を回避できます。定期的に外部のハードディスクやクラウドにデータを保存しておきましょう。
4. 信頼できるウイルス対策ソフトを導入する
ウイルス対策ソフトは、感染を防ぐ第一の盾です。無料版もありますが、有料版のほうがより強力な防御を提供してくれます。定期的にスキャンすることも忘れないようにしましょう。
4. 保護者の方へ:子どもをランサムウェアの脅威から守るために
ランサムウェアは家庭のパソコンやスマートフォンにも大きな被害を与える可能性があります。お子さんがインターネットを安全に利用するために、以下の点を確認してみてください。
親子での話し合いを大切にする
ランサムウェアなどのネットの脅威について、子どもと話し合いましょう。「どんなサイトを見ているか」「どんなメールが届いているか」を日常的に確認し合うことで、注意力が高まります。家族全員が使っているデバイスを定期的に更新する
家庭内のデバイスは、常に最新の状態にしておくことが重要です。特に、子どもが使用しているスマートフォンやタブレットも、セキュリティ対策を万全にしておく必要があります。大切なデータのバックアップを習慣にする
写真や動画など、家族の思い出となる大切なデータは消えてしまうと困ってしまいます。バックアップの大切さを家族で共有し、定期的にバックアップを取る習慣をつけるようにしましょう。フィッシングメールや不審なリンクに警戒する
ランサムウェアの多くはメールから感染します。フィッシングメールや怪しいリンクについては、子どもと一緒に具体例を学びながら注意喚起しましょう。
5. ランサムウェアに気をつけよう!
インターネットは便利で楽しい場所だけど、ランサムウェアのようなウイルスが待ち伏せしていることもあります。もし、知らないメールやリンクが届いても、すぐにクリックせず、落ち着いて考えることが大事です。そして、何かおかしいと感じたら、必ず家族や先生に相談しましょう。自分のパソコンやスマホを守るために、システムやアプリは常に最新の状態になるようアップデートを行い、大切なデータはバックアップも忘れずに。安全にインターネットを使いこなして、楽しいデジタルライフを送りましょう!
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
次回は「GPS機能と位置情報のリスク」についてです。
これからも、安全なインターネットの使い方を親子で一緒に学んでいきましょう!