はじめる勇気より、諦める勇気の方が必要だった。子どもたちに伝えたいこと。
今日は、大阪高槻市摂津峡の近くにあるパン屋さん「アローム清水店」の高谷さんを取材しました!
高谷さんは、オリジナルのパンも販売していて「高谷ベーカリー」という看板も持っています。
オリジナルのパンは、お米のパン!
お米農家とパン屋さんの兼業なので、自分が作ったお米を米粉にして、パンに使っています。
なぜ、パン屋さんになったのですか?
子どもの時からパン屋をしている親を見てて、22年前の時に昔を振り帰る事があり、この世界に入ることになりました。
お客さんに来てもらうために工夫してることはありますか?
駅前のパン屋さんと違って、一見さんが少ないです。
ご近所のおじいさんやおばあさんが多いので、自分が前にでて直接関わるようにしています。
他にも、ポイントカードを作ったり、季節ごとにイベント企画もしますね。
イベントがあれば、宣伝がてら参加したり、地域密着でやってます。
仕事をしていて嬉しかったこと
パンを買ってくれた方が、つぎに来てくださった時に「おいしかった」と言ってもらえるのが嬉しい。
食べ物作ってるお仕事の人たちみんな、そうだと思います。
大変だったこと
土日が休みじゃないことですかね。
学生時代の友達となかなか会えないので、遊びたい盛りの時は我慢しましたね。
朝起きるのが早くて、4時半にはお店に来てます。
「明日起きなきゃ」と思いながら寝たら、目覚ましなくても目が覚めるので、次の日の早起きしないといけない時にやってみてください!
失敗したこと
修行時代に、窯の中にパンを入れたことを忘れたことがあります。
タイマーし忘れてて、当時教わってた人に「そろそろじゃないか?」と言われて、窯を開けたら炭になってました。
教えてくれてた人も、昔おなじ失敗をしたことがあったそうです。
司会:パン屋さんも失敗するんですね。
今挑戦してることは何ですか?
清水っ粉という米粉があるんですが、その米粉商品の販売もすすめています。
清水っ粉は、パンにも使用している米粉です。
うちのパンは、2割が小麦、8割が米粉のパンを作ってます。
2割はふくらませるために小麦入ってるけど、米粉を中心に使うようにしてるのが特徴です。
今は小麦粉を控える人が増えてるので、それで、パン以外に米粉の加工品も売り始めました。
2〜3年前から米粉も売ってて、それが派生してパンケーキミックス、から揚げ粉も販売してます。
最近は、お米の製麺もやっています。
パン屋をしてると、お客さんから「小麦がダメになった」という話を聞くようになったんです。
大人になってから、小麦アレルギーになったと診断された高齢の方が増えているようです。
そういう人に届けばと思ってます。
子どもたちからの質問
朝が早いと聞きました。眠くないですか?
眠いですよー!
お昼の食後の2時くらいの眠さは半端ない。
ホッとして気が抜けると眠くなります。
何のパンが好きですか?
アンパンが好きです。
さゆみちゃん;ソーセージが入ってるパンが好き。
なほちゃん:チョコパンが好き。
よしたかくん:「何種類のパンがありますか?」
曜日限定もあるけど、ぜんぶで50種類くらいあります。
パンが売れ残ったらどうしてるんですか?
17時半でお店が終わるんですけど、16時くらいから安くするので、天気が悪い日は別ですが、基本は売り切れます。
もし売れ残ったら、次の日に自分が食べたり、近くに住んでる家族に配ってます。
お仕事楽しいですか?
仕事は楽しいですよー!
現場にいないといけないからしんどい時もあるけど、ご近所さんと色んな話ができる。
好きなことしてたら、時間がたつのが早いけど、仕事も気付いたら時間がたってるから、僕は楽しんでやってると思います。
アップルパイのりんごは、どんなりんごを使っていますか?
お砂糖につかったりんごを使ってます。
一番人気のパンは何ですか?
米粉の食パンですかね。
食パンは水曜限定なんですが、1ヶ月お待ちいただいてる状態です。
なんで週に1回なんですか?
製造の工程の関係で週に1回になってます。
職人さんと、もう少し増やせないか検討中です。
おうちで簡単に真似できるパンはありますか?
難しい質問ですね(笑)
窯の熱量が家と違うと思うんですよ。
だから、お店で作るのと家で作るので、全然違いますね。
パン作りのどんなところが難しいですか?
パンは、イーストを入れることで膨らむんですけど、イーストが一番元気になるのが28度なんです。
冬は寒いからお湯をつかって、夏は氷をつかって練って、練り終わった時の温度を28度にするのが難しいです。
パン屋さんの夢はなんですか?
パン屋はずっと続けていきたいです。
近所で育った人が、地元に帰ってきたらある店でありたいね。
あと、米粉を広めたい。
子どもの頃の夢は何でしたか?
実は英語の通訳になりたかったんです。
大学も外大受けてたけど、ぜんぶ落ちちゃったんですよ。
ご縁がなかったのかもしれないですけど。
パン屋さんとは全然ちがう夢だったけど、今はそちらを歩んでるってことですね。
そうですね。だからチャレンジできることは何でもやってみたらいいと思います。
失敗しても、色んな経験が自分のものになるので。
当時繰り返して思ったのは、ずっと英語の仕事がしたくて、ずっと英語の勉強してきたけど、それを諦めないといけないと思った時って、始めようと思って行動する勇気よりしんどいんです。
生きていると、がんばってもがんばっても諦めないといけないこともあるけど、その時に、思い切って諦める勇気も必要だなと思います。
諦めることがダメじゃなくて、そこで諦めても、そこからまた夢がでてくる。
色んな人と会いながら、自分に合うことをしてみるといいんじゃないかなと思います。
その後、zoomで窯や調理台、発酵中のパンを見せてくださりました!
なほちゃん:パンが食べたくなった。
さゆみちゃん:明日の朝パン食べる
よしたかくん:パンが美味しそうだった
高谷さん、素敵なお話をありがとうございました!