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『死刑について』平野啓一郎著

作家による死刑廃止論。講演会の記録を基にしており、話し言葉調で読みやすい。

「人権」は「すべての人にある」権利。人間は人権のある社会を選んだのに、奴隷制度は(表向きかもしれないが)なくしたのに、死刑は存続させていいのか?感情としては「そんな人間はこの世から消えろ」と思っても、それを実行に移すのはまた別の話になる。

本書では政治的な判断やタイミングで死刑が執行されていることも指摘されている。


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