自分に甘くする『一日の労苦』
あたりまえの生活をしているのである。
かくべつ報告したいこともないのである。
舞台のない役者は存在しない。
それは、滑稽である。
このごろだんだん、自分の苦悩について自惚れを持って来た。自嘲し切れないものを感じて来た。
『一日の労苦』太宰治
忙しい。
漢字で描くように「心」を「亡くす」くらい
目の前のことに向き合い続けた結果
「わたしのやりたいことって何?」
「何のために仕事してるんだろう」
寝る時間を削って、まともな食事もせず
疲れたら眠り、嫌になったらお酒を飲んで
彼氏には八つ当たりをする生活なんか
本当にしたいものだったんだろうか。
わたしは「働きたい」という意思ではなく
「働かなければならない」という義務感で
この数ヶ月ひたすら目の前のことをやってきた。
これが当たり前。普通の価値観。
365日、24時間仕事をしたっていいじゃない。
好きなんだから。と言い聞かせてきた。
完全なる、ワーカホリック。
ふと立ち止まればわかること。
心身ともに健康でない限り、こんな生活が
いつまでも続かないということ。
「無理をする」と「努力をする」は違うこと。
焦ったところで結果がついてこないなら無駄。
ひと段落したら、ちゃんとご褒美に休暇をとる。
目に見える気色と、美味しいものと
何もしないという贅沢な時間を過ごす。
そのためにあと2週間だけ、頑張ってみる。
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