昔のものも良いが、今流行っているものが良いんじゃないか
僕は正直言って昔のものが好きだ。昔のものって言っても大体、本や音楽、映画になる。僕はとにかく昔の本や音楽、映画を読んだり聴いたり観たりしてきた。
なぜこうなってしまったかというと、やはり引きこもりになったという経験があるからだと思う。僕は15歳くらいまでは割と順調な人生だったが、中学3年生の時に吐き気に悩まされるようになり、引きこもりになってしまった。それから社会復帰したり、引きこもりになったりと何回かそういうことを繰り返した。引きこもりになると友達と連絡を取らなくなる。初めのうちは心配して連絡してきてくれた友達もいたが、僕が返事を返さないので、次第にその数は減って言った。すると、友達も必然的に減っていった。
僕は多分、あまのじゃくなところがあるのだと思う。それはやはり、中学3年生で不登校になり、引きこもりになったことがそうさせているのだと思う。僕は普通の人生のレールから外れてしまったのだと思ってしまったのだろう。だから今流行っているものに対して、嫌悪感を抱くようになった。大体、順調な人は今流行っているものが好きだ。僕は自分が不調に陥ったことで、ひねくれ、あまのじゃくになり、過去のものが好きになったのだと思う。
こうして、昔の本や音楽、映画をひたすら読んだり、聴いたり、観たりしてきたのだが、やはり古典というだけあって素晴らしいものばかりだった。僕は引きこもりを経験しなければ、これらの素晴らしい作品に出合うことは無かっただろう。ただ、昔のものばかりに触れていると、周りの人間と話が合わなくなってくるのだ。何なら少し見下すようになってくるのだ。たまに昔のもの好きの人がいるが、滅多にお目にかかれない。
それで最近思うのだが、今流行っているものが一番良いのではないかということだ。最新のものが実は一番良いのではないか。もちろん何の根拠もないが、そう思うようになってきた。今生きている作家が書いた本、今生きているアーティストが作った音楽、今生きている映画監督が作った映画、今テレビに出ている芸能人、そして、ドラマやアニメ、漫画、その他諸々。今生きている人を応援するのは実に素晴らしいことだと思う。僕はもう亡くなってしまった人ばかり応援している。
もちろん過去のものも良い。僕はそれを身をもって体験してきた。ただ、最近は何だかんだいって、今流行っている、今活躍しているものが良いのではないかと思うようになってきた。過去を経て、現代に帰ってきたのだ。
僕は過去の作品を享受しすぎた。そのため、「今」を置き去りにしてきた。これからは今流行っているものに注目しようと思う。
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