「森田療法を知るためのキーワード」
北西憲二『森田療法のすべてがわかる本』に「森田療法を知るためのキーワード」が書かれている。それを見ていこう。
要は、人間の感情というものは色々なものから影響を受けざるを得ない。それを把握することが重要ということだろう。それを「心の流転」と表現されている。これを理解したときに「とらわれ」から解放されるらしい。
悩みから自由になりたいともがく人は、「杭につながれたロバ」みたいなものだと書かれている。ただ、どれだけもがいたところで、無駄ということだろう。余計にこんがらがってくるということだろう。だから、悩みを「あるがまま」に受け入れることが重要なのだろう。
ブルースリーに言わせると、「Don't think! Feel.」だ。色々考えることにより、より「とらわれ」が深くなる。感情を「あるがまま」に受け止めよ、ということだろう。
不安障害に予期不安というものがある。「ああなったらどうしよう」と思ってしまい、行動が制限されることだ。その治療法の一つとして、あえて、「恐怖に突入する」方法がある。こうすることで、「ああなったらどうしよう」という予想が現実に起こるかどうか確かめるのだ。「案ずるより産むが易し」で実際やってみたら、なんてことはなかった、ということは結構起きる。