なりたい職に就けるなら就いておいた方がいいだろう
自分がなりたいと思った職にはなっておくべきである。もちろんそれが可能な範囲ならだ。なぜなら間違いなく後悔するからだ。よくある文句だが、「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい」だろう。
僕は20代前半の頃、電気工事士になろうと閃いた。そう。閃いたのだ。それで電気工事士の資格を取ったのだが、あまりいい求人がなかった。また、経験のあるおじさんに聞くと、いわゆる「3K」の世界だと言われた。確か、「きたない」「きけん」「きつい」だったと思う。それで怖気づいて、電気工事士になることは諦めた。
それで違う職に就いたわけだ。まあもうこの際何でもいいからとにかく与えられた仕事を頑張っていたわけだ。そうこうするうちに原因不明の身体症状が出てきたりなんかして、心療内科だが精神科に通い始めたのだ。それで薬を飲んだらすっかり良くなった。
気分が上がったので、この際、勢いで転職してやろうと思った。それで会社を辞めたわけだ。そうしたら、鬱になってしまったのだ。
それで思った。「どうせ鬱になるなら、電気工事士をやっておけばよかった」と。まだ電気工事士をやって鬱になった方がマシだった。
とはいえだ。「あの時こうしておけばよかった」っていうのは誰もが思うだろう。また、当時の僕が「怖気づいて」諦めたのだから仕方ない。この時そう思ったのだから仕方ない。
また、僕はたまに「電気工事士になれるのではないか」と思ってくる。そういう時期があるのだ。ただ、現状の僕は鬱でメンタルはボロボロである。また、休養しすぎたせいか体力もない。障害年金の項目の「着替え」「トイレ」「食事」「炊事」「掃除」「洗面」「入浴」「散歩」「洗濯」「買物」これらを行なうだけでヘトヘトに疲れるのだ。これで精いっぱいなのだ。
また、僕は30歳になってしまった。ちと遅いだろう。また、勉強した内容もすっかり忘れてしまった。そして、電気工事士なんて健康の人でもキツイだろう。鬱の僕に出来るわけがない。
だから、電気工事士になるには、まず鬱を治す必要がある。そして、体力をつけねばならない。次に少なくとも勉強したことをさらっと頭に入れておかなければならない。今の僕には到底無理ですな。鬱が治ったとして、その時に何を考えているかですな。
ともかく、なりたい職に就ける可能性があるなら、それをやっておいた方が良い、という話です。