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私にできること

双極性障害の息子に対して
私のできることはたくさんあります。
まず、毎日の観察ですね。
目の動きもよく見ます。
躁転や鬱転などの変化がわかると
接し方を決めることができます。

そして、躁時期でも鬱時期でも
話をよく聞くことと
彼からの希望、要望はできる限りで
叶えること、反対はしないということです。
予算や時間など、できないことも
もちろんあるのですが、
代替え案などを出して、
よく話し合って決めていきます。
昼夜逆転なども頻繁ですので、
私自身の睡眠時間が取れなくなって
しまうこともありますが、
これはもう、耐えるしかないです。

あと、一番大切なのは
「死なない」「死なせない」ことです。

母親である私自身の目標として、
子供たちを大人にすること、
自分で生きていけるようにすることと、
子ども自身が寿命尽きるときに
生まれてきて良かったと思えるように
サポートしていくこと、があります。
自分の人生よりもまず、子供たちの人生を
考えます。
それが、子供を生んだ責任だからです。

私の中からあふれ出す母親としての
想いは、枯渇することがありません。
いや、もちろん疲れてしまって、とか
鬱の波に飲み込まれそう、とか
いろいろな困難はあります。
子供たちにわかってもらえなくて
「どうして」と心折れそうになったことも
しばしばありますし、
必ずしも私が正しいとも限りません。
けれども、私はできる限りの愛情を
子供たちに与えたい。
与えるばかりではなく、子供たちも
私にかけがえのない想いを与えてくれます。

双極性障害は、本人もつらいのでしょうが、
ケアする人も、本当につらいです。
途方もない期間、ひたすら耐えて耐えて耐えて、
それでも報われない、そんな
結果になってしまうかもしれません。
それでも、やっぱり
諦めきれない。
いつか、自分自身でコントロールできるように
なってほしい。

そのために、日々丁寧に、
やれることをやっていこう。
そう思っています。




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