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妻と歩んだ日2 〜検査と結果〜

誰にも言いたく無い…
誰にも知られず治したい…


友達にも、親にも、子どもにも…


それが妻の最初の希望。

分かった。妻が打ち明けたいタイミングで教えて。
自分の方は、誰にも言わないようにする。


そう約束。

そして、下の子と一緒に退院し、自宅へ。


子どもが2人目で助かった…
1人目の経験が活きた。


中々子どもが出来なくて、辛い思いも沢山したから、やっと生まれた子が可愛くて、一緒にお世話したからなぁ…

まぁ、その話はまた今度するとして…

そして検査は続く…


その度に不安になる妻。


大丈夫、意外と良性なのかも知れないし。

自分もまだ信じたくなかった…


2人とも困ったのは、骨シンチ検査…


下の子は良いとして、4歳の上の子に、今日は一緒に寝れないと説明するのが難しいな…



そして、検査の結果、ステージⅢC。


主治医の説明。

本来なら、がん細胞は1年で2倍になる。
1mmのがんは1年後に2mm。2年後に4mmという風に。

ただし、妊娠中は子どもを異物だと思わないように、細胞を殺す免疫力が弱くなるから、一気に進行すると…


妊娠、出産にはこんなリスクもあるのか…

毎日会ってるのに、何で気付いてあげられなかったんだろう…


そして、右乳房の全摘を2人で決めた…



妻は全摘したら自分が嫌いになると不安に思ってたいたみたいだけど、自分は妻に惚れているんだから、嫌いになる訳がない。


結婚する時約束した。

妻が自分を嫌いになる事があっても、逆は絶対にない。と。


根治する可能性が少しでも上がるなら。

1日でも長く自分より生きてくれるなら。

それが一番良い。

前向きな言葉をかけ続ける…
そんな事しか出来ない自分に無力感しかない。

そんなこんながありながら、数ヶ月…

いよいよ抗がん剤治療開始…

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