ラン・ローラ・ラン
本記事は、【2023.6.2】にシティヘブンネットの写メ日記に掲載された「ラン・ローラ・ラン」の感想または考察を再掲したものです。
公開日: 1999年7月10日 (日本)
監督: トム・ティクヴァ
音楽: フランカ・ポテンテ
クソコラを作りましたのでご査収ください。
久しぶりに、あんまり人の死なない映画です。
そういえば、いわゆる『恋愛映画』にあたるものを殆ど見ていないなと思い、岡村靖幸好きの友人に『おススメ恋愛映画ありますか』と聞いてオススメしてもらいました。
さすが、靖幸同志の友人の選んだ映画だけあり、見ていて割と胸が締め付けられたので、持つべきものは良き友だと思いました。
以下は「ラン・ローラ・ラン」のネタバレを若干含みます。見てなくて見る予定のある方はブラウザバックしてください。
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簡単なあらすじとしては
⚫︎ローラの彼氏は麻薬取引の下っ端
⚫︎彼氏から『麻薬のカバン無くしちゃってあと20分でお金作らないと死ぬ』と電話がくる
⚫︎ローラがわかった!なんとかするよ!と言って走り出す
⚫︎間に合わなくてタイムリープ、また走り出す
です。本当にこれだけの映画なんです。映画全編を通してほぼ走ってます。メロスじゃなくてセリヌンティウスがドクズの走れメロスだと思ってもらえれば、あらすじは間違いありません。
意外と心を締め付けられてしまったのは、絶対に二人でいるんだという強い気持ちへの『憧れ』みたいなものかも。
あと、映像が突然アニメーションに変わったり、スローモーションになったり、スプリットするタイミングが、ものすごく気持ちよかったです。
特にお気に入りは最終コーナーのスプリット!
この角を曲がれば彼がいる、とローラもイメージして走ってるんだろうと思うと、胸がキュっとしました。
誰か/何かのことを思う時、時間や重さは必ずしも一定じゃなくなりますよね。生きていても、急にスローになったり、ある特定の音だけが大きく聞こえたり、2人を俯瞰で見つめたり。
かなり前のことですが、母からの電話で目が覚めて『父が失踪した』と言われたことがあります。電話を切ってから、今の電話が現実だったのか夢だったのかわからなくて『通話終了』のツー音だけがイヤに大きく、ゆっくり鳴っている気がしました。その、ツー音が途切れた瞬間に、意識が現実に帰り、急いで支度をして、父を探しにたくさんの街を回りました。
わたしにとっては、父との思い出でした。ローラのように、『恋の魔法』ではなかったですね。魔法で走るローラがとっても愛しくて、見ている間はずっと、『あなたの冒険、並走させて』と思ってました。それで上記のクソコラになりました。
クソコラに祈りをこめても仕方がないのですが、わたしもいつかまた、恋をした時は、ローラのように走ってみたいです。
最後まで読んでくれてありがとう。これからも、
映画好き風俗嬢suzukaの映画日記をご照覧ください。