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リテピ花写030 ひものようなヒモゲイトウは、スパーフード アマランサス

この花、初めて見たときは、何、これ?
が、素直な感想でした。

ひものように垂れ下げっているのは、
小さな花が密集してつながっているのですね。

花としての印象は、あまり美しいとは感じなかったのですが、
これがたくさん集まると、それはそれで存在感を発揮するようです。
そんな訳で、江戸時代に、救荒作物として導入され、
その後、観賞用として栽培されてきたのです。

そう、タイトルにあるように、
この花、ヒモゲイトウ(紐鶏頭) と呼ばれ、
別名、あのスーパーフードのアマランサス、
そして仙人が食べる穀物という意味で、センニンコクとも呼ばれています。

えっ、これがあのアマランサスか。と、一瞬思ってしまいました。
キヌアとともに、栄養価の高い穀物としてよく知られているからです。

アマランサスは栄養の塊

アマランサスの原産地は、
インカ、マヤ、アステカなどでよく知られる中南米。

紀元前3000年ほど前からインカ帝国で食用として栽培され、
その後、マヤ、アステカでも栽培されてきた歴史の長い植物なのです。

ひえやきびのような雑穀として扱われますが、
実際はイネ科の穀類ではないので、疑似穀類ですね。

アマランサスは、2010年代になって、
その栄養面で俄然注目を浴びるようになりました。
世界保健機構が未来の食物と呼ぶ、
スーパーグレイン(驚異の穀物)なんですね。

アマランサスは、若い葉を野菜として、実は穀類として食べられます。
アマランサスには、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、
鉄分などのミネラル類が豊富で、葉酸・食物繊維も含まれ、
美容にも効果が期待できます。

上記以外にもタンパク質、脂質をはじめ
ビタミンB1、B2、B6、ビタミンE、
亜鉛、銅、必須アミノ酸なども含まれ、
健康と美容にすごくいいスーパーフードなんです。

小さな花が集まって紐のようにのびているアマランサス

炊くとプチプチした触感があり、
米と一緒に炊飯したり、
製粉してパンや菓子、ギョウザの皮などにも使われます。

花言葉は、粘り強さ、粘り強い精神、心配ご無用、不老不死、不滅。
アマランサスは、暑い夏を挟んで、
長い期間、色あせることなく元気に咲き続け、
葉もなかなか枯れないことから付けられたようですね。

さあ、アマランサスを食べて、
ヒモゲイトウのように、ながーく、健康で美しく生きましょう。

未来の食物、アマランサス、ヒモゲイトウ


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