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子孫を残すのために生きる せみ

クマゼミ

セミの鳴き声がうるさい時期になりました。
夏の風物詩ですが、道を歩いて左右両方からステレオで聞こえると、
すごい騒音です。
実際、アメリカでは騒音として駆除されるそうです。

東京では、ミンミンゼミがみーんみーんと
のどかに鳴いているのが聞こえるのですが、
騒音として感じにくいですね。
それに比べ、関西では、ミンミンゼミもいますが、
圧倒的多数は、クマゼミですね。
シャーシャ―とその鳴き声のけたたましいこと。
暑さが一層暑く感じられます。

もともとは九州地方に多く分布していたのですが、
徐々に東へ勢力を拡大し、今や関東まで進出しています。

山や渓谷に行くと、カナカナとヒグラシの鳴き声が涼を誘います。

夏の終盤時期には、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきます。
聞き方によってはボウシツクツクと聞こえるときがあります。

アブラゼミ

セミが鳴くのは、なぜでしょう?

それは、ただ一つ、繁殖のためです。
メスを誘って交尾するためです。

すべての生き物は子孫を残すことが最大の使命になっているのです。
絶滅しないためですね。

人間も例外ではないのですが、
今は少子化が世界的に問題になってきています。
このままいくと、
何世紀か後には人類滅亡の日迎えるかもしれません。
日本だけの問題ではないのですね。
戦争をしている場合ではないのですよ。

セミは、卵を木に産み付け、
卵は冬を越して、幼虫にかえり、
木から落ちて、土の中に潜り、
3~17年間(種類による)かけて成長します。
地面に出て、木に登り羽化して成虫になります。

ぬけがら(空蝉)が
木や葉のあちらこちらに残っているのをよく見かけますね。

セミの抜け殻

成虫のセミは、繁殖のため鳴き続け、
3週間から1か月くらいで、一生を終えます。
繁殖行為を終えたセミは、死んでいくのです。
良く地面に仰向けに落ちているセミを見かけますが、
繁殖行為が終わったセミなんですね

不思議なのは、あれだけうるさく鳴いているのに、
鳥が捕食するのを見かけたことがないので、
食べないものと思っていました。
鳴き声を共鳴させるため、
体は空洞部分が多く、おいしくないんだと勝手に判断していました。

ところが、まだ見たことはありませんが、
鳥はセミを捕食するらしいのです。
一番危険なのは、幼虫で地面に潜る前で、
アリにも狙われています。
天敵は鳥類のほか、クモ、カマキリ、スズメバチ,トンボ、アリなどで、
土に潜る前に95%以上も死ぬそうです。

他の生き物もそうですが、
人間以外は過酷な生存競争のなか、生き抜いているのですね。

小さなクモに襲われるアブラゼミ

以前、クモの一種だと思いますが、
成虫のセミが木にとまっているのを見て徐々に寄っていき、
襲うのを見ました。
その間、セミは動かないでじっとしているのんですね。
なぜかわかりませんが。

先日は、セミの鳴いている様子を、動画に撮りました。
セミの鳴いている姿を子供たちに見せてあげようと思ったのです。
いつか公開できればと思っています。
写真でもセミの飛ぶ瞬間をとらえたいものですが、
高性能カメラが必要になりそうで、夢のまた夢です。

セミの抜け殻


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