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たまたま読んだ本036 「お金の増やし方のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた」 結局、投資信託の分散投資になるようだ

お金の増やし方のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた

お金を増やしたいと思うのは共通の関心事で、その増やし方のベストセラー100冊を読み比べるのはそれなりの参考になることだろう。と思って読んでみた。

同書のメリットとして、
①投資をしたほうがいい理由がわかる。
②支出を見直して貯蓄を増やす方法がわかる。
③投資のリスクを軽減する方法がわかる。
④何に投資をすればいいのか、投資先の選び方がわかる。
⑤自分に合った投資法、節約法、貯蓄法がわかる。
⑥老後資金のつくり方がわかる。
⑦お金が貯まりやすい人と、貯まりにくい人の違いがわかる。
⑧投資の始め方がわかる。
⑨投資初心者が陥りやすいミスがわかる。と9つを挙げている。

100冊の本もファンドマネージャー、ファイナンシャル・プランナー、有名投資家、経済評論家、税理士、会計士といったお金のプロが実践するお金の増やし方、使い方を書いたもので、共通するノウハウを掲載回数で順位をつけて整理したそうだ。
著者は二人ともお金のプロではないので、先入観を持たずに読者と同じ目線に立って、読者と同じ疑問を持って、100冊の要点を客観的、機械的にまとめる作業ができたといっている。

その結果、お金の増やし方の大切な8つの基本ルールは、
1)分散投資でリスクを減らす。
2)投資信託で運用する
3)無駄な支出を今すぐ減らす
4)老後資金はiDeCoで増やす
5)売り時を先に決めておく
6)リスクは恐れすぎず、取り過ぎない
7)持ち家のメリット・デメリットと住宅ローン
8)生命保険は正しく入る
となっている。

また効率よくお金を増やす12のコツとして
9)投資する
10)指数・指標をチェックする
11)NISAで運用益を非課税にする
12)感情に流されない
13)複利の力でお金を増やす
14)お金が貯まる人の共通習慣
15)不動産投資も視野に入れる
16)まず貯蓄から
17)金利の高い借金はしない
18)株式投資は情報集めから
19)キャリアアップで収入を増やす
20)税金の知識でお金の貯まり方が変わる

そして知らないと損する10のポイントとして
21)最後は自分のアタマで考えて決める
22)お金の勉強は不可避
23)自分に合った金融機関を選ぶ
24)今すぐ行動する
25)リスクを減らしたいのならます国債
26)配当金と株式優待を狙う
27)外貨預金には特有のリスクがある
28)FXはハイリスク・ハイリターン
29)クレジットカードは使い型が10割
30)米国投資を始める
となっている。

まあ、一見妥当な線に見える。
ただ、ベストセラーの掲載回数をカウントして重要度を判断する方法は、正直言って方法論としては正しくないし、重要度の判断はできないだろうと思う。項目の分け方も整理されていないので分かりにくい。
お金のプロでなくても重要度の判断はきちっとできると思うのだが、安易に掲載回数に割り切ったことで中身を考えない結果になったようだ。

参考に同書には掲載されていないが、
お金を増やす方法としては、円安の原因の一つにもなっているのであまりお勧めできないけれども、今の主流は、NISAを利用して投資信託で分散投資、それも手数料の少ないネット証券会社で全米株式のインデックスファンドを利用することになっている。当然複利で運用する。
担当の成績しか考えない金融機関への相談は参考だけにし、生命保険には入らないし、FXはしない。などがよいらしい。もちろん余裕のある人やしたい人は別だが。
持ち家か借家かという論争も立場により状況は変わると思うが、どちらか言うと持ち家が有利らしい。最も東京都心は狭くて億ションでとても手が届かないけれど。

書き忘れで追加:インデックスファンドは、特に短期運用時には売却時の値動きにより損するときがある。世界経済の動向により左右はされるが、長期運用すれば、一般的に20年以上運用すると2倍近くなるともいわれている。20~40代で少ない金額でもコツコツ始めれば老後資金にプラスなるらしい。

「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。」

出版社 日経BP
出版日 2023年08月07日
ページ:224ページ
定 価:1,500円+税

著者プロフィール

藤吉豊(ふじよし ゆたか)
株式会社文道、代表取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。
編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。 編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレントなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。
現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。「書く力は、ライターだけでなく、誰にでも必要なポータブルスキルである」(ポータブルスキル=業種や職種が変わっても通用する持ち出し可能なスキル)との思いから、大学生や社会人に対して、執筆指導を行っている。元野良猫を溺愛する日々。

小川真理子(おがわ まりこ)
株式会社文道、取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。日本女子大学文学部(現人間社会学部)教育学科卒業。東京都在住。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。その後、フリーランスとして、大手広告代理店の関連会社にて企業のウェブサイトのコンテンツ制作にも関わり仕事の幅を広げる。これまでに、子ども、市井の人、文化人、経営者など、インタビューの実績は数知れない。
現在は、ビジネス書や実用書などの編集・執筆に携わる一方で、ライターとして約30年活動をしてきた中で培ってきた「書く」「聞く」についてのスキルや心構えを伝えたいと、ライティング講座にも注力。学生や社会人、ライターを目指す方々に対して、執筆指導を行っている。猫を2匹飼っている。

トップ写真:デュランタ

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