もみじよりきれいかも?ナンキンハゼの紅葉
少し寒くなり始めると、紅葉シーズンで、
全国の観光地はにぎわっています。
もみじは、もみじで美しく、毎年心待ちにしています。
季節になるといそいそとカメラをぶら下げてポタリングに出かけます。
でも、もみじだけではないのです。
この時期のナンキンハゼの紅葉がすごく魅力的なんです。
日当たりや場所により、紅葉の進み具合いが、いろいろで、
緑から黄色、赤まで、いろいろな色が、
モザイクの抽象画のように美しいのです。
赤もいろいろあり、レンガ色のようなものから
黒っぽくなったものまであります。
埴輪の赤ともいわれています。
好きなのは、緑と黄色と赤色の葉っぱが織りなす
リズミカルな雰囲気です。
葉っぱの形も、ちょっとハート形で可愛いと思いませんか?
ナンキンハゼという名前からわかるように、中国中南部原産です。
蝋を採るため、江戸時代に渡来しました。
同じく蝋をとるウルシ科のハゼノキとは別種でかぶれません。
寒く無くても紅葉し、葉が落ちると枝に残った白い種子が、
良く目立ち、青空に映えます。
種子の白いのが蝋質です。
樹液には有毒成分が含まれるので触らないほうが良さそうです。
でも、カラスやスズメ、キジバトやその他の多くの鳥が採食するんですね。
人間が食すると嘔吐、下痢、腹痛を引き起こすのに、
鳥には何ともないのですね。
不思議な感じがします。
ナンキンハゼは、5月から7月にかけて小さな花を付け、
ほのかな香りで昆虫を引き寄せます。
花自体は目立たず、見るべきものがあまりなく、
何といっても葉っぱが愛くるしいですね。
でも、ナンキンハゼは野鳥の採食による繁殖が広がり、
鹿が好まないので、
奈良の特別天然記念物の春日山の原生林や若草山では
成木は伐採されます。
ナンキンハゼも
いいところもあればよくないところにあるのですね。
一長一短。
人間も皆、
いいところもああればよくないところもありますよね。
まれに、いいところばかりの人もおられますが、
本当によくできた人だと憧れますね。
でも、まねできないかな。
努力しよう。
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