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黄色いイチョウ 息をのむ美しさ

秋も深まり、日々に紅葉が美しくなってきました。
赤い紅葉に交じって、黄変した黄色いイチョウが
鮮やかな輝きを放っています。

暖かい秋の一日、イチョウ並木へポタリング。
見事に黄色くなっていました。
青い空に黄色いイチョウ。
このコントラストが何とも言えないほど新鮮です。

緑から輝く黄色のグラデーションが美しいイチョウ

黄色いイチョウの葉の隙間から見える青空。
雲一つない、空の青さに、光を透かして、輝くように黄色。
青と黄の対比。これほどよくに合うとは知らなかった。

青空は、コスモスや赤い紅葉、春の桜、
そうそう、思い出しました。
菜の花。黄色い菜の花が、青空に非常に気持ちよくマッチしていました。
忘れていました。黄色は他の花と同じように青空とよく合うのです。

緑から黄色に変わりゆくグラデーションに、美しい趣があります。
紅葉の記事でも書きましたが、季節の移ろいの美を感じさせます。

イチョウは黄金の輝きを持っています。
京都の御金神社は、金運の神社ですが、ご神木がイチョウの木なんですね。
その神社の黄金のイチョウの葉を財布に入れておくと金運に恵まれるとか。

陽を受けて光り輝くイチョウ並木

イチョウは、恐竜がいた約1億5000万年前のジュラ紀には存在していて、
氷河期を生き延びてきました。
ヨーロッパでは絶滅し、中国南東部に現存していたのが、
仏教が伝播した飛鳥時代に朝鮮から日本に渡来したとの説があります。

葉の形が鴨の足に似ていることから中国語で「鴨脚樹(イーチャオ)」と
呼ばれ、これが「イチョウ」になり、
漢字は種子が銀色で、外果皮が杏に似ていることから、
「銀杏」と書くようになったとのことです。
何故、銀杏と書いてイチョウと読むのか不思議でした。
そんな経過があったのですね。

イチョウは、メタセコイヤとともに生きた化石植物と呼ばれています。
また、イチョウは、
今でも国際自然保護連合のレッドリストに“野生絶滅危惧種”として
登録されているのです。

黄色は、中国では縁起のいい色で、好まれていますね。
日本でも黄色い財布や
しあわせの黄色いハンカチとかいうものがありましたね。

金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に  与謝野晶子

太陽光に透けるイチョウは輝く黄金のよう

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