国境なきコメディアン、Trevor Noah 知らなきゃ損かも
先日たまたま日本のとある長寿バラエティー番組の予告動画を見まして。えっ、まだ数十年前と同じメンバーで同じことやってるの…『水戸黄門』みたいやん…。いや、海外のStand Upコメディーが面白いですよって話です。
Trevor Noah(トレヴァー・ノア)って誰
南ア出身で現在アメリカ中心に活躍している有名コメディアン。アパルトヘイト時代、白人と黒人の結婚が違法とされた時代に白人の父と黒人の母の間に生まれました。もともと本国をはじめ各国でツアーをするなど人気があったのですが、アメリカの時事ネタコメディーショー「the daily show」の司会者に抜擢されてからは一躍スターに。米大統領府でスピーチしたりグラミー賞の司会も連続で勤めています。近年ADHDとうつ病であったことを公開しました。
南アという生い立ちからくるドライな人間観察と物事の本質をとらえた発言で、国籍を問わず共感できる笑いを生み出してます。面白くってこの方は見ないと損なレベルです!
Trevor Noahの面白さと動画3選
1物まね上手
南アという多言語の国で生まれ育ったからか、いろんな国の人の物まねがお上手!エアポートネタはいくつもあるけど、どれも秀逸です。
2人間観察
実際にその国の文化背景を知らなくても笑えるところがこの方のすごさ。人間の普遍的な滑稽さ、おかしみをとらえて笑いにする才能があるんですね。
3ズバリと本質を突く鋭さ
日本と違い海外コメディアンは政治、人種、性などネタにしまくってます。そのなかでTrevorは下ネタや差別的なものは一切なく、ある意味キレイなお笑いをするんです。特に言葉の選び方も素晴らしい。語彙力もあるでしょうが、紋切り型でなくほかの人とは違う別の角度から観察し表現できる。それが人をハッとさせ説得力を生む。そこが評価されている一番の理由かと思います。知的な方です。
ここでは書ききれませんが、この方コミュニケーションの達人でして。この方のコミュニケーションスキルを分析するYoutuberもいるくらいです。相手を否定しないで自分の意見をしっかり言うことができる人、というより、彼はそもそも物事の判断を「良い悪い、正しい正しくない」でやってないですね。どんなにタフな状況でも「観察し、面白がる」。これがなかなか難しいと思うのですが、マネしてやってみると運気が向上しそうな気がします。
日本に関するコメント
最後に、珍しく日本についてコメントしていたので紹介します(4:25)。飛行機が着陸後まだドアが開いてないのにみんな立ち上がって通路に並ぶという話で、アメリカだけでなく世界中どこも同じだが、日本だけは例外と言ってます。「日本の素晴らしいところは呪いでもある。日本はすべて正確だが、アメリカのように見知らぬ人々がつながりあうことがない」。
これを聞いて、私は友人の話を思い出しました。彼が長期にわたる世界一周を終えて日本に帰国した時のこと。空港からのリムジンバス内でお菓子を食べようとしたところ、たまたま隣り合わせになった人と目が合ったので食べます?といってお菓子の袋を差し出すと、変人だと思われドン引きされたと。日本は知らない人から物をもらうな、信用するなって教えますもんね…。
韓国では日本のことを「近くて遠い国」って表現することがあるんですけど、日本人にとって日本人は「近くて遠い人」かもしれませんね。
Trevor Noahは上述のように国籍文化関係なく楽しめて、さしずめお笑い界メジャーリーグの大スターといったところ。コミュニケーションや英語の勉強にもなるので、お笑い好きな人はぜひチェックしてみてね。
ではでは今日はこのへんで💛
シ~ユ~