実母にも夫にも、自分にも本音を言えずに頑張っていたころ
春の勢いを感じています。
さて、前回、復職のリアルなエピソードを教えてくださった利用者Aさんから、後編が届きました。
保育園にまつわるお話です。
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前回は復職してからの、会社での私の必死ぶりをお話しましたが、
実は復職前の、保育園探しから必死だったんです。
まだ1歳にも満たない子を預けることに抵抗がなかったわけではないのですが、「4月入園でないと保育園の空きがない」と聞いていて、復職するなら4月に預けるしかないと思い込んでいました。
今思えば、本当に今、復職するのか?退職もあり得るか、など
他の選択肢を検討する心の余裕もなく、自分の内側にある迷いをとにかく見ないようにしていました。
(ここでおはなしDAYがあったらそこから考えられるのに)
認可、認証、認可外と、たくさんの保育園を見学して回りました。
もし認証が落ちてもどこかには入れるようにと。
今でも覚えてる認可外保育所があります。
高架下にあり、園庭がなく、保育士さんは茶髪のおにいちゃんで(見た目や印象で失礼💦)、
「さすがにここは…」と不安に思っていた保育所にまで、保険のために、申込金◎万円を先払いしました。
子どもを預ける先への不安にも、目をつぶっていたのです…
幸い、認可は落ちたものの認証保育園に入ることができました。
先生も感じよく、夜給食まで当日電話で出してくれる、ありがたいシステム。
保育ノートにも手書きでたくさん書いて様子を知らせてもらいました。
また、Webカメラで保育の様子を保護者が見ることができました。
慣らし保育の時は2時間、半日と、預けた直後に自宅から見せてもらえたのも安心につながりました。
預ける時、子どもが泣いても「さっと離れたほうが、早く慣れる」と聞いて、そうしていたら本当に、1週間くらいで、預ける時にも泣かなくなりました。
少し複雑な気持ちにもなりましたが、その気持ちは、誰にも言えませんでした。
実家の母にも保育園のカメラのURLを教えておいたので、しょっちゅう母も孫の様子を見てくれていたようです。
母は専業主婦で、私が何か迷いや寂しさなどを出したら「やっぱりやめたら?」と言われそうで本音を出せなかったのです。
子どもにも悲しい顔をみせず、実母にも気持ちを話せず、自分を偽るような形で「保育園は楽しいところ」と振舞っていました。
本当は、葛藤があっても全然いいのに。
モヤモヤを出せた方が、納得につながっていくと、今は知っているのですが…。
病児保育も利用していました。
熱や水ぼうそうなど、休みが長引くようなときには、
「長く休んじゃいけない」「他の人に迷惑かけちゃいけない」
そう思い込んでいたのですが、今思えば「そこまでしなくても、休んでそばにいてあげてもよかったなあ」という気持ちがあります。
前回の職場での話も、保育園のことも、とにかく自分の気持ちに正直に話したら何が起こるのか、を私は知らなかったんです。
お迎えに行って子どもの顔をみるとホッとして、「こんなに子どもが可愛いのは、仕事をしているおかげだ」と自分のつらさを正当化してたところがあります。
夫にすら、言ってもしょうがないと思って弱音を出せていませんでした。
夫も大変だし、土日は協力しあっているし、気を遣わせたり心配させたら悪いな
反対されたらやだな
自分の問題だから自分でどうにかするしかない
辛さをため込んでいることにも気づいていない感じ。
言っても誰にもどうしようもないことだから、と。
あの頃は、謝ってばかりいた。
すみませんすみません、会社でも保育園でも。子どもにも遅くなってごめんね。
リスママに出会って、
自分の本音を安全に出せたときに
なんだこれは!?びっくり
と思いました。
気は楽になるし、弱音を吐いてても元気になるし
これから復職する人には、本当に、弱音や愚痴やモヤモヤや、葛藤は
安全な場所で出してほしい、そう思います。
そして今は、私も、おはなしDAYだけでなく、夫にも「こんな風に聴いてほしい」とリクエストできるし
「話したいな」「聴いてほしいな」と思えるようになっています!
(2022年03月04日の記事より)
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