#002 本屋はじめます 【どんな場所にする? 設計編】 TSUNDOKU BOOKS
突然ですが、このおふたり。
今、大変たいへんお世話になっている建築士さん。
わたしの人生一大プロジェクトは、おふたりなくしては語れません。
東京から十和田に移住され、『渡部環境設計事務所』として、ご夫婦ふたりでステキな店舗や施設をたくさん手掛けられています。
出会いは「十和田メディア研究部」(だったはず!笑)。
十和田メディア研究部とは、地域の情報を効果的に発信していく方法を学ぶ連続講座でした。2018年の夏、十和田で月1回×3ヶ月開催されると知り、なんだかものすごーく気になってしまい通っていたのです。 そう、東京から高い交通費をかけて(笑)。でも、わざわざ通ったかいがありました。まさか、こうしてお仕事をご一緒する日が来るとは! それももう5年前!
はじめての打ち合わせで5つのプランをプレゼンしてもらったときは、もうわくわくが止まらなかった。図面だけでなく、模型まで!!!
「模型がないと、なかなかイメージわかないですよねー!」
って、もちろんそうなんですけれど!!!(感涙)
わたしも自分の仕事で相手にわくわくしてもらえているかな、こんなに丁寧に進められているかな、とおふたりとやりとりしていると我を振り返ります。
「本に囲まれることができて面白そうだけど、ちょっとだけ圧迫感があるかも?」「こっちなら、いつでもレイアウトを自由に変えることができる!」「ひとりできたときにリラックスできそうでいいよね」「壁に本棚があると、結露のリスクがあるなぁ」
模型を見ながら、意見を交わしていく。どんどん妄想を膨らませる。それぞれによさがあるから、5つの方向性には新たな可能性しかない。だからこそ、自問自答の日々がつづきます。
いいとか、わるいとか、かっこいいとか、ダサいとか。もはや、そういう次元の話じゃない。もっと根本的に。立ち返るはすべて「どんな場所にしたいか」
しんどいけど、おもしろい。おもしろいけど、しんどい。
じつは「事務所をつくりたいな」という気持ちから、この本屋プロジェクトはスタートしました。事務所にするなら、たのしい場所にしたい! となったとき、シンプルに東京に自分の事務所があるイメージがまったく湧きませんでした。
じゃあ、十和田だったら、どうだろう。
商店街だったら、たのしいかも。
それならば、ひらかれた場所にしてみようか。
本屋をやるなら、ブックカバーも可愛くしたいから、
レジのところには棚を作ってもらって取り出しやすいように収納しよう。
窓のところには読書スペースを確保して、
ふらっと訪れてゆっくり本を読みたいひとが集まる店になったらいいな。
心の機微から細かい運営プランまで、おふたりにお伝えして、設計に吸い上げてもらう。A〜Eプランのいいとこどりで微調整していく。根気よく! でも、たのしく! それは今もなお、現在進行形。
最新の店構えはこんな感じ!
「ながみねさん、緑のものをたくさんお持ちだったし、Pinterestのボードにも緑が多かったから、まずは緑に塗ってみました!」と。
そうそう、わたし、緑が好きなんです。iPhoneも緑だし、最近は抹茶にまつわる仕事をしたおかげでより緑好きに拍車がかかっています。
自分では気がつきにくいことを教えてくれるのは、周りのひとだったりしますよね。ほんと。よく観察していただき、ありがとうございます。
さあ、このまま、緑の外観になるのか、はたまた違う色に変わるのか。みなさん、どう思いますか?(笑)
最後に決めるのはわたし。塗料を発注するギリギリまで悩もうと思います!
大きいことから小さいことまで、決断すべきことが多くて頭の中が常に大渋滞の大混乱の日々です。さあ、白くならずにがんばりますか。
引き続き「どんな場所にする?」をテーマに書き残していきます。
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