【西武ライオンズ 今日の見どころ】ベルーナでのマリーンズ戦は8勝3敗 高橋光成 対 小川龍成の初対決なるか
●残り18試合中12試合が 勝率6割超のベルーナドーム
【6日◇ライオンズ‐マリーンズ23回戦(ベルーナ)18:00】
ペナントレースが残り1ヶ月を切って、ホークス、ライオンズ、バファローズがゲーム差なしの大混戦。この3チームの残り試合を比較すると、ホームゲームが最も多いのがライオンズで、18試合中12試合がベルーナドームでの試合になる。
今シーズンパ・リーグ6チームのなかで、ホームゲームの勝率が一番高いのがライオンズで、唯一の6割超え。この数字には、那覇での2敗も含まれており、ベルーナドームでの勝率は.643と、さらに高くなる。
また、上位3チームとの対戦を最も多く残しているのが、現在4位のイーグルス。もし直接対決でイーグルスが連勝するようなことがあれば、混戦にさらなる拍車が掛かる。優勝争いのカギを握る可能性があるチームだ。
ただ、今シーズンのライオンズは、イーグルスに大きく勝ち越しており、このあたりは優勝争いを勝ち抜く上での好材料と言えるかもしれない。
●ホームとビジターで 勝敗が真逆のマリーンズ戦
きょうの相手のマリーンズは、先週ホークス戦で3連勝したかと思えば、バファローズ相手に3連敗と、ある意味、ここに来ての大混戦の要因をつくった“張本人”。
ここまで3本塁打12打点の佐藤都志也、14打数7安打の岡大海など、ライオンズ戦を得意にしている打者もいて、このカードは10勝12敗で、ライオンズが負け越している。
ところが、ホームとビジターで、なぜか勝敗がほぼ真逆。ZOZOマリンでは2勝9敗と苦戦しているのに、本拠地ベルーナドームでは、8勝3敗と大きく勝ち越している。
ライオンズ投手陣はZOZOマリンでの防御率が3.90、それがベルーナドームのマリーンズ戦は1.71と抑え込んでいる。反対にマリーンズのライオンズ戦の防御率はZOZOマリンでは2.52なのに、ベルーナドームだと4.11にはね上がる。
それだけに、このホームでのマリーンズ2連戦は2連勝して、バファローズを迎え撃ちたい。
●高橋光成とマリーンズ小川 初対決なるか
試合の勝敗とは別に注目したいのが、高橋光成と小川龍世の対戦だ。8月25日のライオンズ戦で、松本航からプロ1号本塁打を打った2年目の小川は、前橋育英高の高橋光成の2年後輩。マウンドに立つ高橋のバックで、小川がショートを守ったこともある。ただ、ふたりの関係はそれだけに留まらない。
じつは、小川の3歳上の兄・駿輝さんは、前橋育英高で高橋光成とバッテリーを組み、2013年夏の甲子園で全国優勝したときのキャッチャーだ。
さらに高橋の2歳下の弟・亮成(りょうな)さんが、マリーンズの小川と前橋育英高の同級生。3年生のときには小川がキャプテン、控えの内野手だった亮成さんは三塁コーチを務め、2016年夏の甲子園に出場している。深く不思議な縁でつながっている間柄なのだ。
小川はマリーンズ入団が決まったときから、高橋光成との対戦を熱望しているのだが、まだ実現はしていない。
残りの日程からすると、今シーズン高橋がマリーンズ戦で登板するのは、おそらくきょうが最後。はたして初対決のチャンスは訪れるのか。実現した際には、両選手の表情も楽しみだ。