【第5回】将来のためにライフプランを考えよう!〜金利編〜
T:元就、わしが建てた大阪城って知っとるか?
M:もちろん!日本有数の立派な城じゃ!
T:そう、その大阪城なんじゃが、今はもうわしのものではないらしい
M:あぁ気づいてしまったか・・・。今は観光地として運営されとるのう
T:そこで考えた結果、マイホームを買う事にした!!
M:えぇ!?
T:この前、茶々と町の不動産屋に入って、「マイホームが欲しい」って話をしたら、
若くてイケイケの兄ちゃんが「住宅ローン組めば買えますよ〜」なんて言ってくれたんじゃ。
M:一体どんな店だ・・・ローン組める要素がひとつもないじゃろ
T:フラット 35 とか言っておったぞ。フラット、かわいいの~
M:呑気な大名だ・・・
フラット35って、35年間金利が固定で安心ですよ〜とか言われたんじゃな。
35年後まだ生きとるのか?
T:未来のことなぞ誰にもわからんじゃろ!
M:むしろわからんからこそしっかり備えるべきなんじゃ。
T:それについてはもちろん考えているさ!元就、いいことを教えてやろう。
金利には2種類ある。変動金利と固定金利。
変動金利に比べて固定金利は金利がずっと一定だから安心じゃ〜。
M:でも固定金利は変動金利に比べて高いぞ?
T:そ、そうなのか・・・?
M:そこは説明受けてないのか・・・。確かに固定金利は一定だから安心かもしれん。
変動金利は上がったり下がったりするから、今ローンを組むなら変動金利のほうが安い!
T:なんじゃと!?
M:それに、金利には2種類あると言ったが、その2種類の組合せ型のローンもあるぞ。
数年間は固定金利、その後は変動金利になるんじゃ。
T:めちゃくちゃ詳しい・・・悔しい〜!
M:それから、返済方式も2種類あって、元利均等返済と元金均等返済じゃ。
T:ガ、ガ、ガ、ガンリキンキンキン?なんだそれは?
M:元利均等返済とは、毎回の返済額が同じ額になる返済方法じゃ。
一定額を支払っていくので返済計画が立てやすく、多くの人が利用しておる。
一方、元金均等返済は毎回の元金部分の支払いが一定になるという返済方法じゃ。
元金、要はローン残高が順調に減るので、毎回の支払額も徐々に減る。
こっちのほうがトータルで支払う金額は少なくなる。
だが、ローンを組んだ当初の支払額は元利均等返済に比べると高額じゃな。
T:なるほど。そしたら、支払う余裕があるならその・・・キンキンなんとかが良いんじゃな。
M:元金均等な。まぁ頭金だけでも精一杯の秀吉殿なら元利均等のほうが良いんじゃないのか?
T:え、頭金ってなんじゃ?全部ローンで払っては駄目なのか?
M:全額ローンを組めん場合もある。仮に組めたとしてもそれが借入れ適正額なのか考えねばならぬ。
現在の年収によって限度がある。
T:現在の年収だと!?くっ、あの兄ちゃん、教えてくれんかったぞ!
M:少しは自分で調べないか!!一般的な住宅ローンの場合、返済額は原則年収の20%以内。
多くとも25%以内には収まることが望ましいとされておる。
つまり購入する物件の取得金額から、この借入れ適正額を差し引いたものが頭金の必要額ということになるんじゃ。
T:ということは若い人だと年収も借入額も少なくなるじゃろうから、頭金が結構必要になりそうじゃな~
M:おぉ、理解が早いな~。それは助かる。
T:しかし若い人だとそう貯金もあるまい…そうなると親御さんから援助してもらうことになりそうじゃの?
M:まあそれも手だが・・・場合によっては贈与税がかかるので注意が必要じゃ。
T:えっ!!親からお金をもらうだけで税金がかかるのか!?
M:うむ、110万円を超えるとかかる。仮に1000万円もらえば177万円は税金で支払うのじゃ。
T:嘘じゃろ・・・なんて厳しいんだ日本は!
M:しかし「相続時精算課税制度」を利用すれば2500万円までは非課税になるので、税金0で受け取れるぞ。
条件はあるがな。
T:おおよかった・・・条件とは?
M:1月1日時点でお金をあげる人が父母または祖父母で60歳以上であること。
また、お金をもらう人が子または孫で18歳以上であることじゃ。
T:おお!大人と大人の取引っちゅうわけじゃな!
M:分かりやすく「お金を」と言ったが、別にお金じゃなくても家とか土地とか宝石とか何でもよい。
”相続時”という名前の制度じゃが、あくまで贈与の際の選択肢なので、
父母・祖父母が生きているうちに財産をもらうんじゃぞ。
T:なるほど!早速父母に相続時なんたらのこと教えないとな!
M:秀吉殿、父母なんておったのか?
T:ん?あぁ、おらんかったな・・・ぴえん
M:うわぁ、ちょっと古い