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【TOEIC560点→760点】語学単位認定を受けたかった大学生の怒涛の3か月

本日もお疲れ様です。
少しずつ秋らしくなってきましたね!過ごしやすく、おいしいものもたくさんの秋が私にとって1番心躍る季節です🍁


今回は春学期、間違いなく私を1番苦しめたTOEICとの怒涛の3か月のことを書きました。普段の記事よりも長くなっておりますが、ぜひ目次の気になるところだけでもお読み頂ければ嬉しく思います😌


お急ぎの方へ


お時間が限られている方のために先に記述しておきたいのだが、私のTOEIC取得の目的は「大学の語学資格による単位認定のために700点が欲しかった」ことだ。そのため、細かな点数アップのためのアドバイスを求める方にとって本記事は参考にはならないかもしれないことをご了承いただきたい。


この記事は、ビジネスの場に身を置いたことすらない大学生が、560点のスタートから目標スコアに向けてビジネス英語を勉強をした経験談だ。


TOEIC700点がどうしても必要だった理由


理由は2つだ。1つ目は大学の語学資格による単位認定(私の場合は英語)のためだ。好きな英語を頑張ることで単位がプラスになるなら、100分の授業より良いに決まっている!!そう思った。TOEIC700点が単位認定の最低ラインで完全任意のため必須ではないのだが、何としても取りたかった理由の2つ目は話せるのに、テストで点数が取れないという私の中のコンプレックスを克服するためである。


私と英語のこれまで


身近な存在は全員純日本人だし、超人的な語学の才能や感覚は持ち合わせていないため、幼少期に英検○級取得!などとあっと言わせられるような事実は私にはない。ただ2歳から英会話を始めていたことで、耳が英語に慣れていたことだけは間違いないと思う。


中学までは愉快なALTの先生や、通っていた英会話教室の素敵な先生のおかげで、授業がわかりやすくて楽しかった。その中でも分からない問題はこんな風に解いていた。


・穴埋めは「この表現は見聞きしたことがない」と消去法
・イディオムは口パクで言ってみて「音の繋がりが心地よい」ものを選ぶ


感覚的な解き方をしても、その時は問題なかったのだ。しかし高校生になってから「英文法」の難易度が上がると、中学生まで通用していた解き方がまるで通用しなくなった。英語のクラスのレベルが3段階に分けられていたが、私は3年間ずっと1番下のクラス


出来具合をテストや成績などの数字で表すと、リスニングやスピーキングはできていたので、担当教員や友人にも驚かれた。きちんとやっておけば、と今になっては思うけれど、当時はほぼ部活をしに高校に通っていたようなもので、赤点をとらないギリギリを攻め続けた。


大学の授業では文法やライティング以上に、英会話やプレゼンテーション力を重視されていたので必修の英語の授業は大得意だった。大学でもレベルが3段階あったが、ずっと1番上のクラスだった。しかし、何回かに1回訪れる文法やリーディングの単元は出来がかなり悪かったため、成績にBが付いた英語の授業もある。そんな中、念願の留学、海外ボランティアを経て今に至る。


「テストで点が取れない」ままでいいのか


留学から帰国して数か月が経った頃、そういえば私はどのくらい英語ができるのだろうかと初めてTOEICを受験した。就職活動をする上で有利だと教授から聞いていたのが700点(730点以上あればなお良し)だった。


英語を第1言語とする友人や先生との意思疎通はきちんとできるので、英語をコミュニケーションツールをして扱うスキル自体は身に付いていると思っていたので600点くらい取れたらいいなと思っていた。が、


結果は560点

TOEIC初受験時
アメリカ留学から帰国したのは2022年12月


まさか、とは思ったけれど想像以上にできていなかった。私、留学から帰って来たんだよね?悔しさに隠れて、ここまでできないと諦めたい気持ちもあった。


でも、「英語ができる」証明がない


大学受験前に何とか合格した英検2級とTOEIC560だけでは、いくら海外経験があると主張したところで説得力がない。


TOEICを初めて受験してみて思ったのだが、私は英会話を習っていただけでTOEICで扱われるような「ビジネス英語」を日常に取り入れた経験は全くない。会議の様子やアポイントメントの取り方、プレゼンテーションで使われる表現やビジネス文書、仮に日本語だったとしてもわからないことがほとんどなのに、英語でテストしたところで高得点が取れるはずがなかった。


つまり、私の英語が話せるとは、あくまで日常会話においてのみであり、例えば授業でアカデミックな内容を英語で聞き続けたり、ビジネスの場で営業のプレゼンテーションをしたりするのとは話が違うということだ。本当の意味で英語を操るレベルには程遠い。そして、まずは単位認定という形になる結果を目標にしようと考えた。


腹をくくらなくては。覚悟を決めた。


チャンスは3回


700点を目指すと決めた今年の4月。目標は春学期が終わる7月までに達成することだ。大学の語学資格による単位認定は、スコアと合わせて自分で申請をするため、期限が定められている。


その期限までにスコア送付が間に合う日程を考慮すると、受験のチャンスは3回。


560点を取った時以降、英語自体からは離れていなかったので、1回目のテストで650点以上を目指し、2回目、3回目と段階を踏んで700点を超える計算で勉強に取り組み始めた。


私はスポーツジムや英語の個別スクールの広告などに良くあるような「3か月集中」をずっと疑っていた。だからこそ、この機会に自分も成し遂げてみたい!と思った。


【目標スコア】700点(L430, R270)


私の場合は圧倒的にリスニングの方が得意だったため、リーディングは1回目を超えたら上出来!くらい目標を低めに設定していた。嫌になって投げ出したら元も子もないからだ。ただ、700点を超えるにはリーディングでも最低250点前後は欲しいところ。


文法の学び直しは今回で最後にする!と決めたので、とにかくリスニングの正確性を高めることを最優先にしつつも、リーディングの底上げができるよう目標スコアを設定した。


700点を取る人の平均や理想的なスコアの内訳がわからないため、完全に私個人の話になってしまうが、リスニング440点、リーディング270点で700点達成を目指すことにした。実現可能かつ少しだけ挑戦が必要な目標を立てることが私には合っているので、結果としてこの目標で良かったと思っている。


勉強方法、使用教材


使用教材名、対策目的、選んだ理由、勉強方法の順で記述していく。


1. スタディサプリ

【対策目的】
・Part①②③④のリスニング
・Part⑤⑥の単語・文法
・Part⑦の長文


【教材を選んだ理由】
独学で遠回りをしたくなかったため、基礎をやり直すのに最適だと思った。パンデミック中、高校の分散登校時に導入されたのがスタディサプリだったのだが、英語の講義で「この先生の教え方、とにかくわかりやすい!!!」と思った 関 正生 先生 がTOEIC版でも講義を担当されていたことが1番の決め手。


【苦手な文法】

最初から最後までやり直しのつもりでひたすら講義→演習を繰り返す。
文の形を確認して、抜けている部分の品詞がわかるようになることが目標。セットで使われる表現、イディオムにたくさん触れていく。

★「できない・わからない」を把握する!


【確実性を高めたいリスニング】

ほぼ毎日取り組み、正答率をノートに書いておく✍️
ビジネス英語やそこでよく使われる表現を身に付ける。

特にスピーチや複数人の長い会話を聞くPart③④はテスト同様1回だけ聞き、不正解の問題だけもう一度聞いてみる。
何が間違えていたのか分かればOK!わからなければスクリプトを見て確認。

★苦手なシチュエーションや言い回しが見つかる!


【できれば読みたくない長文】

いくら点数が欲しくても、読みたくはない!!
このくらいなら読めると思える長さのものを電車で読む。必ず電車から降りる=終わりがあるので、だらだらと時間をかけなくて済む。

★意味が分からなくても、私の場合は長文と向き合う耐性をつけることが目的だったので、読めばOK!!



2.改訂版 TOEICテスト TEPPAN英単語(KADOKAWA)


楽天ブックスより

【対策目的】
単語


【教材を選んだ理由】
スタディサプリが英文作成、そこで講義を担当していらっしゃる関先生が解説を担当しているので、アプリとの一貫性があると思った。持ち運びが楽な大きさ、薄さでどこでもさっと開ける点も魅力。


【TOEIC関係なく必要になるだろう英単語】
その日の英語学習を始める1番最初に目を通す。意味まで分かる単語のチェックボックスには印をし、次からは印がないものに目を通していく。600点、700点の単語へと毎日触れる単語数を増やして行く。最終的には、800点のところまで目を通していた。

★どうしても覚えられないものはリスト化して洗面台、キッチン、ベッド横にそれぞれ張り、見慣れるように工夫!ドライヤーしながらが1番おすすめ◎



3.真・英文法大全(KADOKAWA)


楽天ブックスより


【対策目的】

・高校英語の文法のやり直し


【教材を選んだ理由】

英会話に通っていた頃から感覚だけで身に付けていた知識がアップデートされていないことが問題だったので、今回こそ最初で最後の確実で実用的な知識の裏付けをしたかった。

文法書が溢れているにも関わらず、習う英文法は同じである。そして義務教育で提供されている参考書だって既に手元にあるし、TOEICを受ける決意をする前に何度も文法の学び直しを決意したことがあるが、ただ分厚いだけで読もうと思わせてくれない。そのため、ここでもスタディサプリからの一貫性を考え関先生の著書を選んだ。

そして、この1冊がおすすめな理由がある。なんで?と思うことが全部書いてある点だ。

「こういうものって覚えた方が早いよ!」と言われ、もどかしい気持ちになったことがあることがある。この文法書では個人的にそこが全て網羅されていると感じた。また、既に学んだ文法が後の章に出てきてふとわからなくなってしまっても、書かれている場所に戻れるようにページ数が記載されているなど、学習者に優しい作りに助けられた。プラス、同じ先生の同じ教え方でスタディサプリの講義から参考書まで軸が通っているので、複数の教え方により頭が混乱することがない。


【今回が最後の1から学びなおしの英文法】
前のページから順を追って頭を整理していく。スタディサプリで受けた講義の内容をもう一度自分で復習をする。

例えば、
①スタディサプリで「仮定法」を学ぶ
②講義の後の問題を解く
③文法書の「仮定法」のページを読み、自分にとって必要なところ・覚えておきたいポイントをノートにまとめる。

★既に理解しているところは確認で目を通すけれど、全力でなくてOK!これが参考書の分厚さに負けないポイント!



4.番外編① 映画🍿

私は映画を英語字幕で鑑賞することは、勉強のためというより、頭を休めつつ英語から離れないでいる方法と考えている。

人によっては一時停止をしながらリピートをしたり、ノートテイキングしながら、使われている表現を集めたりする方が勉強になって良いという方もいるかもしれないし、英語学習におすすめの映画がピックアップされていたりするが、私は好きな映画(英語字幕のある邦画・洋画に限らず)を選んで鑑賞している。長時間聞くということに慣れることが大きな目的なので、普通に1本英語で鑑賞をするだけだ👀

そこで気になる表現に出会えば調べるし、お気に入りの映画を何度も見て覚えたセリフを一緒に言ってみたりもする。


5.番外編② 本屋さん📚(立ち読み可能なお店にて)

アルバイト先の近くに本屋さんがあり、そのお店では立ち読みができる。出勤時間まで10分程度早く到着した時、英語関係のその時気になった本を読ませていただいていた。その勢いで気になって、アルバイト帰りにもう1度来店して購入した本もいくつかある。

春学期は特にTOEICに時間をかけていたので、歩いていてふと「あれ?不定詞と動名詞ってどう使い分けるんだったっけ?」などと思い浮かぶことがあったのだ。疑問があると、性格上「まあいっか」ができないので、本屋さんでその問題を解決してからアルバイトに向かっていた。日によっては、行ってみたい国の旅行ガイドを広げたり、海外の有名人がおすすめしていた訳本を手に取ったりすることもあった。


【結果】560→760までの道のり


過去に受験をしていた1回、今回勉強を経て受けた3回、全4回の点数は以下の通りである。


【全4回の点数推移】
1年前 560点(L375, R185)
1回目 690点(L430, R260)
2回目 760点(L440, R320)
3回目 720点(L435, R285)


うっかり悩みすぎてしまって時間配分がうまくいかなかったり、そもそもの問題との相性のせいにしてしまいたくなるほどわからなかったり、リーディングはやはり苦手分野で実力不足のため、回ごとに大きく変化がある。一方リスニングは、解き方や問題のパターンを掴んだことで、5~10点の幅に落ち着いている。

1回目受験
順調なスタート!


【Listening】
1回目の受験では特に先読みができるようになったことが大きいと思っている。今思えば560点の時は問題の形式にも慣れていなかったため、先読みがほとんどできておらず1問ごと追いかけていた。解き方のコツとして先読みは必須項目だ。わかる、わからないのバランスは半々くらい。


【Reading】
できるところを確実に取ることを目標に、わからないところは諦めて多く問題を解くことを意識した。時間配分が適切にできているか確かめるくらいの楽な気持ちで臨んでいた。

2回目受験
この時が自己ベスト!


【Listening】
全ての問題を、最後の最後まで丁寧に聞くことができた。毎日リスニングの演習を重ねたことでの変化は、Part③④の長い会話やスピーチを聞きながら解くことが上手になったことだ。パーセンテージにして80%ほど!自分なりの聞き方が定着し始めた実感を持てた。


【Reading】
文法・長文共に「理解した上で解けた」手応えが強く残った。時間内に全ての問題を解ききるまではいかなかったが、回答欄で言うとPart⑦の最後の1列まで取り掛かることができた。文法問題で「なぜこの選択肢が当てはまらないのか」が浮かんだ時は、勉強の成果を感じられてとても嬉しかった。


※補足
テストに関係あるかどうかはわからないが、会場が寒すぎた。今年は6月からすでに夏日が続いていたため、半袖で受験しに行ったのだが、冷房が効きすぎており、テスト後半は手が冷たくて冷たくてどうしようかと思うほど🥶基本的に暑がりなので、電車やお店のキンキンに聞いた冷房には感謝しているが、この時ばかりは寒かった。そこまで気が回らなかったことに反省、、

3回目受験
リスニングの点数が下がったのが悔しかった、、


【Listening】
「ん?」と思う問題がPart②から続き、はっきりと正解がわからないまま進んでしまった。通常の会話だったら成り立つのでは?と私には思えてしまう受け答えが、TOEICでは不正解とされる。その見極めはまだまだ練習が必要だ。


【Reading】
2回目の手応えに少し安心していたのと、リスニングで転んでしまったので正確性を高めるためにも悩む問題はしっかり悩んだ。スキャミング(流し読み)が上手になったことで、取るべき問題は取れていたのかなと思う。


これからのこと


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます🙇‍♀️4月に勉強を始めてから3ヶ月集中で無事700点を取得し、春学期の単位認定を受けることができました。


TOEIC700点自体は、単なる数字かもしれません。高いのか、低いのか、見え方も場所や人によって様々です。それでも、勉強に一生懸命になれた時間はやっぱり財産だと思っています。


800点、900点、満点を取る方々がいらっしゃることや、そのために費やす時間、蓄える知識は、今の私には想像もつかないようなずっと先にあるゴールです。目的や目標は違えど、同じように英語を学ぶ方々の存在を勝手に仲間のように感じ、受験会場では緊張の中にこんなに頑張ってる人がいるんだと背中を押されるような嬉しさもありました。


私の中でTOEICは通過点であり、現在は海外進学のためにIELTS6.0を目標に勉強を継続しています。春学期の間、自分との約束から逃げずに達成できたことが自信に変わり、ぐっとレベルの上がったIELTSへの挑戦にも前向きに頑張れています。まだまだ勉強不足ですが!夢が実現した時、過去の自分に胸を張れるような成長を遂げられていたらと思います💫これからも英語と共に。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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