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トプカプ宮殿の台所と皇帝の華麗な食卓|イスタンブール
イスタンブールの旅も終盤、午後からトプカプ宮殿へ向かう。
栄華を極めたオスマントルコ時代の遺物は、とにかく気が遠くなるほどの規模と豪華さである。
じつはこの日は午前中もかなり歩き回っていて、着いたときにはすでにエネルギーわずか。チケット売り場が空いていてまったく待たずに入れたのは幸いだった。
さて、トプカプ宮殿については多くの方が詳しい解説を残されているので、ここでは宮殿内で最初に訪れた(まだ気力が残っていた)トプカプ宮殿の台所まわりを中心にお届けしたい。
台所といってもひとつの建物である。敷地の東側にある。
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こちらで毎日何千人分もの食事が作られていた。
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こちらはお菓子を専門に作るセクション。毎日かなりの種類のお菓子が作られたらしい。
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薬のタブレットを作る道具。この意匠も凝っている。
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ここには食事に使われた食器などもたくさん展示されている。
それぞれにお皿でサーブされる欧風の様式ではなく、大皿で出されるものを取り分けるスタイルも定着していたとのこと。中国からの食器が多い。
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こちらも中国製の磁器。
普段の金色に光る食器に替えて、皇帝はラマダンの期間中はこちらの黄色を使った、とある。北欧テイストっぽい。
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ちなみに普段の金の食器がこちら。
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アラビア語の書かれた中国からの食器も興味深い。
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こういう手仕事に惹かれる
ここからは皇帝の開く饗宴の席で使われたセットを。
こちらはロシアから。なんとこのシリーズは全部で2000ピースあったらしい。
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どんどんいこう。次はフランスから。
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ちなみにこちらもフランス製。やはり華がある。というか文字通り花、ソーサーにまで花。
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そしてドイツから。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世とその家族が来たときはこちらの食器でもてなされたとのこと。
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最後にこちら。さて、どこからでしょう?
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正解は、ポーランド。日本の様式を真似て作られている。
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トプカプ宮殿はこの他にも見どころがたくさん。時間(&体力)切れで全部は見て回れなかった。
むしろこれ以外のところが圧巻なので、これから訪れる人は体力作りに励み、時間に余裕を持って満喫してほしい。