
家々に持ち帰られるもみの木
住宅街を抜けて農地の広がるあたりを歩いていたら通り沿いにこんな看板が出ていた。


そう、12月の2週目あたりに開設されたもみの木の販売所だ。

ドイツの家庭では伝統的に24日の夕方にクリスマスツリーの飾りつけをするという。
最近ではもっと早くから飾るという家も増えているようだが、やはりここ数日で買い求める人が多いのかもしれない。
大きさ、枝ぶりなど、好みのものを選ぶと、巨大メガホンのような形をした器具を使ってネットをかけコンパクトに梱包してくれる。
先週は市電に高さ2mほどのもみの木を持ち込んでいる二人組を見かけた。なかなかシュールな画だが、乗客はみな笑顔だ。
上の販売所を通り過ぎて家に向かって歩いていると、後ろから「ギー!ガガガガ!」とものすごい音をたてながら自転車が追い越していった。
見れば、荷台に積んだもみの木がずれて落ちかかり、地面に幹が擦れて音を立てているのだった。

こんな心許ないひもで固定するのは難しそうで、このあとさらに二度やり直してやっとうまくいったようだった。
災難だったもみの木、明日は美しく飾られますように。