山の香りの小さな贈りもの
クリスマスが近づいてきた。
イタリアの家族方面へのプレゼント、今年はわりと早くから「お、これどうだろう」と目にとまった小さなものを買い集めていた。それを福袋的にまとめたら楽しいかな、と思っている。
きょうは義両親へ贈るものの中から小さなひと品を紹介したい。
Zirbe=Pinus Cembra(ヨーロッパハイマツ)のエッセンシャルオイルとディフューザーのセット。
北イタリアの人たちは、避暑のために夏を山(アルプス)で過ごすことが多い。夫が小さいころに毎年訪れたという南チロルのトレンティーノにはこのマツの名と同じCembraという谷があるそうだ。
木彫りの人形でも有名なところで、この木の香りはとても懐かしいものらしい。
ドイツ語でいうところのZirbe、昨年夏にオーストリアの山を訪れたときに、このマツの実を漬けたリキュールについて書いていた。
このお酒、大好物とはならなかったが、香りはとても好きだった。
ということで、上のオイルとディフューザーのセットは私の分も買ってみた。
せっかくなので開けてみよう。
じつはディフューザーというのは、このマツを切り出し、くり抜いて作られた小さな容器+「かんなくず」のような薄く削られた小片なのだ。
そしてこちらがエッセンシャルオイル。
容器にかんなくずを入れ、オイルを1−2滴垂らす、とある。ふむふむ。やってみる。
あたりに穏やかに香る感じがとてもよい。
鼻を近づけると、目の覚めるような、または背筋が伸びるような、シャキッと清々しさマックスの香りがする。
どことなく柑橘類の皮のような華やかさもある。
思いきり吸い込んだら、大きなくしゃみが2回出た。
暗い季節をどんより過ごしていた私にはいい喝になった。笑