クリスマスへの準備に賑わう街
所用で久しぶりに街へ出た。
雨が続いたあとの晴れ間だからだろうか、いつになく午前中から人出が多い。
待降節(アドヴェント)に入るのを前に、旧市街の広場には大きなモミの木がやってきたところだ。これから飾りつけがされるといよいよクリスマスが近づく。
そして来週にはクリスマスマーケットも開幕する。
ソーセージやグリューヴァインの屋台も着々と組み立てが進んでいる。
しばらくその様子を見ていたが、じつに手慣れた様子でシステマティックに事が進む。
気がつけば一緒に見ているのはなぜかおじいさんばかりなのだった。(あるある)
花屋さんにはリースも並んでいた。
各自これを思い思いに飾ることになるが、ドイツではドアリースというよりは横置きにしてろうそくを4本立てるアドヴェントクランツに仕立てることが多い。
コロナ禍で大打撃を受け経営危機を迎えていると報道されているデパート、つい最近までは広い店内にお客さまはほとんどおらず、人員削減のためかお店の人すらまばらだったが、昨日はお会計に久しく見なかった列ができていた。
歩行者天国ですれ違う人々の中には専門店のロゴの入った大きな紙袋を両手に持つ人もちらほら。
昨年、一昨年に比べて、消費行動にも少し賑わいが戻ってきているのかもしれない。
閉店した店の改装だろうか、工事現場の近くの植え込みに、鮮やかな赤い実を見つけた。南天のように見える。
「難を転じる」
何かいいことがありそう、と、少し気持ちが上がるのは日本人の特権だろうか。
人々の日常も国の現状も、よりよい方へ向かうよい「フラグ」になればいいと思う。