見出し画像

家々を回るディナー|赤レンズ豆の一品

先月、近くの町で一人暮らしをしている長女から「拡張できるテーブルと折りたたみ椅子、持ってきてくれる?」と連絡があった。
大学の仲間と一風変わったディナーパーティーのようなものをするらしい。課題に試験の準備にと忙しい時期ではあるものの、学生は元気だ。

なんでも、アペリティフ、前菜、メイン、デザートと、それぞれの担当の参加メンバーの家を回りながら楽しむディナー、だという。
私は聞いたことがなかったが、どうも「プログレッシブ・ディナー」というだいぶ昔からある形式で、2000年ごろを中心に各地で流行したらしい。
それが近隣の大学生の間で復活しているという。

くじ引きの結果、メインを引き当ててしまった長女。一緒に担当する友だちと、「Linsen-Dal」なるものを作ったそうだ。Linsenはドイツ語でレンズ豆のこと。レンズ豆を使った煮込み料理らしい。ベジタリアンやヴィーガンの割合も高い昨今の若者、メニュー選びにも苦労しそうだ。

「このレシピで作った」と送ってきた下のレシピで、私もその「Linsen-dal」を作ってみた。(ドイツ語)


ちょうどオレンジ色をした赤レンズ豆は家にあった。


ふむ、スパイスがたくさん入るのか。全部は揃わないが、そのあたりは家にあるカレー粉やクミンなどで適当に済ませた。ブイヨンは入れず塩のみ。

そして出来上がったのがこちら。

水多めでスープ寄りに


シンプルな味付けだが、異国情緒漂う香り。ほっと温まった。

そもそもDalとはなんぞや、と調べてみると、やはりインドやネパールあたりのスープのことだった。出てくる写真は上のものとはだいぶ違うようだったが、まあ別ものと思えばドイツ版Linsen-Dalも悪くない。

お呼ばれや持ち寄りパーティーがあると、レシピをもらってレパートリーが増えていく楽しみもある。


いいなと思ったら応援しよう!