ふたつのちょっとうれしいエラー|ドイツの通販
日本の通販の便利さ、確実さは世界でもトップクラスかと思う。店も配送会社もしっかりしていて、帰国中に利用するとその働きぶりに恐縮してしまうほどだ。
ドイツでも最近はだいぶ改善されたが、これまであっと驚くエラーがいくつかあった。そう頻繁に利用するほうではないので、わりと高めの確率だと思う。
縁の歪んだフライパンが届いたこともあったし、左右がまったく違うモデルのスニーカーが届いたこともある。
ヘビースモーカーの配達員が届けてくれる荷物は中身にまでタバコのにおいが染みついていたりする。
昨年カーテンを縫ったときにも、注文した白い糸がなかなか届かず難儀したのだった。
ところがこのときはそのあと意外な展開になった。
注文したのは1000mのものを一巻き。
それが、やっと届いた包みを開けてみると250mのものが5つ入っていた。
これでは合計が1250mになる。
めんどくさー!と思いながら、店にメールでどうしたらよいか問い合わせた。
すぐに返事が来た。曰く、
「1000mのロットが切れていて、250mのものしかありませんでした。お詫びに5つといたしました。よい日曜日を!」
特に1000mのロットが欲しかったわけではないのでなんだか申し訳ない気がしたが、お言葉に甘えていただくことにした。
さて、じつはこのとき別の店でカーテンレールライナーも注文していた。カーテンの上の端につけてレールを走らせる小さなパーツだ。
こちらは50個お願いしていたのが、なんと届いたのは100個だった。
めんどくさー!(なんでも面倒なんだな私は)、と言いつつ、こちらにもメールを送った。
返事にはこうあった。
「倉庫の担当が間違えたのでしょう。もちろん過剰に納品された分は返却していただかなくてけっこうです。どうぞお使いください」
奇しくもこの2件、同日に返信をいただいた。しかも営業はしないはずのドイツの日曜日に。
なかなか腰を上げない私が珍しくカーテンを縫うご褒美であったかのような不思議な出来事だった。
もう家にはカーテンをかける場所がないのだけれど。笑