じゃがいも「Lilly」でニョッキを
昨日のリボッリータに続き、産直の店で買った食材でもう一品。
黒キャベツともう一つ購入したのがこちらのじゃがいも「Lilly」。
mehlig=粉っぽいタイプで、黄色がかった品種とのこと。日本のキタアカリに似ているかもしれない。
これでニョッキを作ろう。粉っぽいじゃがいもが向いているといわれる。
まずはこれを皮ごと茹でる。
ほとほととたっぷりの湯の中でじゃがいもがゆらりと揺れる様子は見ていて心楽しい。
やわらかく茹で上がったら、熱いうちに皮をむいてつぶす。(実際はあまり粉っぽくなかったけどまあいいか)
粗熱をとったら、つなぎに卵と薄力粉を加えて混ぜる。
やわらかな食感とじゃがいもの風味を味わうのが醍醐味なので、薄力粉は生地が扱いやすくなるぐらいまでの最小限がいいらしい。
ニョッキ同士がつかないように粗挽きのセモリナ粉を広げたところで生地を棒状にのばし、親指の第一関節ぐらいの大きさに切り分け、フォークの背を使って筋を入れる。
それを塩を適宜加えたお湯で茹でる。
浮いてきてからひと呼吸おいて、穴あきレードルなどですくう。
ペスト(バジルソース)やゴルゴンゾーラソースで和えて食されることもあるが、やはりシンプルなセージバターが一番それらしい。
セージといえば、こちら。なにを植えてもほぼ育たないわが家の庭で特異的に隆盛を極め、持て余すほどに育っている。
茹でたてのニョッキにあつあつのセージバター。
これにパルミジャーノチーズをたっぷりおろしかければごちそうだ。
あとはサラダとハム、少しのチーズで簡単に。
よい夕食になった。
*
と、ここでは終わらない。
じつは生地を作りすぎていた。成形して保存、が正解だろうが、それでは場所を取りすぎる。半分近くをかたまりのまま冷蔵庫へ。
さて、翌日。
卵入りの生地ということで、なるべく早く食べたほうがいい。昼ごはんにいただくとする。
が、郊外のスーパーからの帰りが遅くなったこともあり、成形していると時間がかかる。どうするか。
そこで思いついた。スプーンですくって熱湯に落としていけばいいのでは?
不揃いな形もむしろソースが絡んでいいのではないか。わざわざそのためにフォークで筋をつけなくて済むし、一石二鳥だろう。天才か。
ところが結果は...…
一晩置いた生地は粉がなじむせいか、若干水分が増しているように感じていたが、やはり仕上がりも水っぽい。もともとほにょほにょの食感がさらにやわらかく...…病人の回復食のようになってしまった。
やはり手抜きはしないほうがよさそうだ。