黒キャベツで冬の「食べるスープ」を
産直カフェばかり話題にしているが、向かいには元々の産直の店がある。
カフェで玉ねぎケーキをいただいたあとに寄ってみた。
定番の野菜の並ぶなか、珍しいこちらを発見。
よくイタリアで食される「Cavolo nero (黒キャベツ)」だ。
結球しないタイプのキャベツで、固く生食には向いていない。
これでトスカーナ地方の名物「Ribollita(リボッリータ)」風のスープを作ってみた。
Ri=再度、bollita=煮たという意味で、煮返すたびにおいしくなるタイプの具だくさんスープだ。
欠かせないのが黒キャベツ、そして白いんげん豆。
たまにふれるが、イタリアはそれぞれの地方で郷土色が強く、ミラノの夫実家ではリボッリータはもちろん黒キャベツを食すことはない。
一度トスカーナの友人宅で頂いたことがあったがよく覚えていないため、「リボッリータ風」とした。笑
今回は黒キャベツ、白いんげん豆(缶)、玉ねぎ、セロリ、にんじん、じゃがいも、粗ごしトマト、それに少し残っていたレンズ豆と丸麦も入れてしまった。それを3時間ほど火にかけ、一度冷ましたものを温めて出した。
トスカーナでは一度寝かせたものに固くなったパンを入れて再度煮込むと聞く。
ひと皿で野菜もたっぷり摂れ、温まる。
イタリアの人たちはしないだろうが、ドイツ風にソーセージと合わせてもいい。
これまではドイツでも普通に売っているサボイキャベツ(ちりめんキャベツ)など、他の葉もの野菜で作っていた。
それでもやはり黒キャベツだとリボッリータの雰囲気に近づく気がする。
産直の店の定番になったら、冬のあいだ何度か作れるかもしれない。