はじめてのハウスシッター|次女の近況
ウィーンで一緒にコンサートに行ったあと、住んでいるグラーツに帰った次女。
その次の週、「今週は友だちのお姉さんの家のハウスシッティングしてる」とメッセージが来た。
ハウスシッティングという言葉は聞いたことがなかったが、「留守番」「留守宅の管理」のようなものだろうと理解した。
なんでもそのお宅は「Bauernhof」だという。Bauernhofというのは農家、農園、農場といったものを指し、大規模なものというよりは家族経営のようなイメージだ。
その家主であるお姉さん一家がキャンプに行っている数日間、大学の友だちグループ5人で留守を任されたということらしい。
はじめましての羊や鶏、アヒル、そしてペットのわんちゃん。
家畜はそれなりにお世話が大変なのではないかと思ったが、とりあえずは朝晩に水とエサをやるだけでよい。朝に放しておくと夕方には自分たちで小屋に戻るそうだ。(子どもよりおりこう)
さて、アヒルは小屋すらなく、夜は敷地内の物陰や植え込みなどで過ごしているらしい。着いたときには8羽いたヒナが数日後には6匹になったそうだ。そんなことでいいのか?!と、驚いたが、人間があまり手をかけることなく自然のなりゆきに任せるといった方針らしく、「それは普通にしょうがない、って。生まれたのは11羽だったらしい」と言う。テンにやられたりもするらしい。
このご家族、まだ学校に上がらない小さなお子さんが2人いる。そんな中、農園の管理は大変そうだな、と思っていたら、なんとご夫婦ともにフルタイムの仕事を持っているのだそうだ。つまり基本的にはサラリーマンとして生計を立てていて、農園のほうは自給の足しに好きでやっているということらしい。
外での仕事のほかに日々の家畜(&子ども)の世話や羊の毛刈り、その他の農作業をこなして、小さなセルフ販売所も営み、週末にイベントも開くことも多い...…と、書いているだけで目が回りそうだ。せめてキャンプではゆっくりしてほしいと思ってしまうが、きっといろいろパワフルに活動されているのだろう。
さて、普段からよく集まって料理を作っている仲間たち、今回も巻き寿司を作ったと写真が来ていた。
最近は菜食志向の若者が多く、こちらもベジ仕様。きゅうりとにんじん、アボカド、味付けした豆腐を巻いたそうだ。
「巻き簀がなくても海苔だけで巻けた」と、こちらもなかなかワイルドだ。
ところであの卵はどうしたんだろうなあ。
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