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アンティーク。好きなものって意外と気づかない


わたしの中でずっと気にかかっていたことがあった。これは過去形なのか現在進行形なのか、曖昧な所ではある。気になる頻度は毎日とか毎年ずっと、じゃなくて忘れた頃にフッと思い出すこと。
それがアンティーク。


もう10年以上前。友人繋がりでご縁があり、手のひらから色々読み取れるという方にリーディングをしてもらったことがある。その方は開口一番「アンティークは好き?」と。



その時はヨーロッパ旅行に行って2年後くらいだった。ヨーロッパの建物とか家具とか器とか素敵だなとは思っていたけど。でも、アンティーク大好き!というほどの好きではなかった。だから頭の中は「???」状態。へぇー。アンティーク??そうかぁなるほどー、アンティークかぁ。と他人事のような受け取り方でピンとこなかった。
昔から気になってるものと言えば他には着物かなー?とも一瞬思ったけど、当時そこまで着物にご縁はなかったし近い物として感じてなかったので違うか、とスルー。

その後とくにアンティークに関することは何もなく、5年以上経ってからの話。
祖母が亡くなった時に、アクセサリーを譲り受けた。形見と言うのか。かわいい!でも使うかな?とその頃はまだあまり持ったことがない雰囲気のジャンル。でも、使ってみたいと思うものだった。


…少し時間が経ってから気づいた。


「あれ??もしかしてこれってアンティークじゃない!?」と。

そう、全部アンティーク風な雰囲気だった。手作りのようなかわいらしさもあって。きらびやかなアクセサリーと言うよりは温かみのある感じ。ヨーロッパの骨董市?蚤の市?にありそうな、ツヤというよりマットなイメージ。

こんなイメージ


使い始めたら、何にでも合わせやすくて。今ではほぼ毎日のように使っている。わたしアンティーク好きだったんだ!とようやく気づいた。

そして何より歳を重ねるごとに似合ってくるアンティーク。

更に、この前の春。友人のお母さんから譲り受けた着物。その着物に祖母のアクセサリーが合いそうで。(まだ着物で出掛けていない)
抹茶セットをいただいてから器にも興味が出て。
そしたら器作りもやってみることになったり。


10年という時間をかけて自分の「好き」を知っていくとは思わなかった。「アンティーク」って聞いた直後なんて本当にピンと来ていなかったけど、頭の片隅で気になっていた。

それはアンティークって言われたから、意識したものが目に入る現象だと言ってしまえばそう。でも、この時間をかけた謎解きみたいなもの。徐々にわかっていくのがおもしろい。今度はそうきたか!と毎度新たな発見がある。後から気づいてハッと驚く。

そういえば昔から和洋問わず古い物って好きだったな、とこの1年でハッキリして。アンティークの雰囲気大好きだったわ!と。笑
だからヨーロッパも着物も好きだったんだ。自分で気づいてなかっただけだった。

最近は全てが答え合わせみたいになってきて。人生って色々なものがつながっていておもしろいものですね。そんなアンティークの話。



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