新入行員の皆さまへ
こんにちは。
元地方銀行員、現在は保険代理店経営者の中村です。
今日は、先日銀行員時代の同期と話していた時に感じた事をお伝えしたいと思います。
この同期との付き合いは本当に長くて、高校2年生の時に同じクラスとなり、同じ大学へ進学し、同じ銀行へ入行しました。
私は5年目で退職しましたが、彼は順調に出世し、今ではとある支店の次長を務めています。
この年次での次長職は同期の中でも一歩抜きんでていると思います。
さて話を元に戻しますが、この時に感じたのは、これからの時代の銀行員の理想像としては、「銀行員としての本質的なあるべき姿に回帰する」だろうという事です。
今の銀行では、得意先(営業)係と融資係が分かれていて、得意先係が融資案件を獲得してきて、支店から本部への融資の起稟は融資係が行います。
支店の環境や、指導方針にもよりますが、意外と得意先係が融資の本質的に深い所を理解していなかったりします。
私も初任店ではそうした環境にあり、事前協議は書いた事がほぼなく、異動先では大変に苦労しました。
これからの時代は、少ない人手で効率的に業務を回していく時代です。
銀行員であっても、兼務は前提になるので、得意先係と融資係の垣根は低くなり、その両方が求められる様になると思います。
銀行を辞めた私が言うのもおこがましいですが、やはり銀行員の仕事の醍醐味は、時代がどの様に変わっていっても「融資」にあると思います。
お客様から求められてから融資を行うのではなく、お客様の経営方針、経営計画、財務状況から判断して、適切なタイミングで「融資」の提案営業を行う。
融資の提案営業を行うに辺り、支店内で先に事前(提案)協議を回しておき、支店長の決済を事前に得た上で、行うのです。
こういう営業は、銀行員として高いレベルでの財務分析のスキルと渉外経験、お客様との人間関係、様々な要素が求められますが、こういう経緯で融資が実行されると、銀行員としての満足度は非常に高いです。
おそらくは、人手不足を背景として、銀行員としての本質的なスキルが求められる時代になってくると思います。
新入行員の皆さま、辞めバンカーの戯れ言ですが、良かったら参考にしてみてください。