走りながら考える Vol.2

本日はエモ中秀政のランニングエッセイ「走りながら考える。」をお届けします。前回:https://note.mu/linkjournal51/n/nc09f4abdcede

「痩せねば。」


風立ちぬならぬ「我太りぬ」である。
高校のとき古文は二次試験でも使ったから活用の仕方はあってるはずだ。

まともな運動もせず、食生活も変えず(むしろ時間ができて自炊してたから食べる量は増えてると思う)
豆乳で精神の安定を図ったところでそれは一時の気休めに過ぎなかった。

体重は変わらない。しかし筋肉量の低下と顎・腹まわりの肉は「まだ大丈夫だ」と自分自身に言い聞かせる僕の自意識を吹き飛ばすには十分すぎた。


圧倒的な現実の前には、見せかけの気休めは風の前の塵に同じだった。

で、冒頭である。

しかし、一度運動から離れた己を再び運動させるのは
いじけて天の岩戸に引きこもった女神を外に引きずりだすより難しい。
だって、外で全裸で踊って鼓舞してくれる他者はいないし、

なんならそいつらみて
「何を低俗な。その程度では私は今の生活を崩さんぞ。」
くらいに思っていた。

少し前まで、地べたをかけずり回っていた自分はもはやそこにいなかった。
そんな僕を外に引きづり出したのは、おしゃれなトレーニングウェアでも、それをきて写真撮って、承認欲求を満たすことでもなく、ある思想によってだった。
(もちろんランニングウェア姿というのは男女とも美しいのでこれからもシェアしまくってほしい。)

#ランニング #ダイエット #学生 #走りながら考える #エッセイ  

written by エモ中秀政
note:https://note.mu/hidemasaseo
Twitter:https://twitter.com/hidemasaemonaka

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