テイラー・スウィフトがファンのボディイメージ意識に与えた影響の大部分はポジティブであることが研究により明らかに
テイラー・スウィフトの過去のボディイメージ、摂食障害、身体の客体化との闘いは、これらの問題に対する彼女のファンの態度に全体的に良い影響を与えているようだ、という研究報告。
スウィフトを崇拝し、ダイエット文化の影響を受けやすい学生たちに囲まれて、研究者らは、スウィフトの食事に関する告白が、彼女のファンの摂食障害、ファン自身の体、そしてダイエット文化との関係にどのような影響を与えているかを探ろうと考えた。テイラー・スウィフト、摂食障害、ボディイメージに関するTikTokとRedditの上位200件の投稿(8,300件を超えるオンラインコメントを含む)を分析し、スウィフトの過去の摂食障害の告白がファンにどのような影響を与えたかを解析した。
研究者らは何千ものオンラインコメントを分析し、いくつかの肯定的なテーマを特定した。最大のものは、ファンがスウィフトを摂食障害からの回復のロールモデルとみなし、スウィフトのストーリーや芸術を自身の回復のきっかけとして利用していることだった。
けれども、研究者らは、スウィフトが摂食障害やダイエット文化との闘いを公に打ち明けたことで、ファンが力を得たと同時に、肥満差別のようなより広範な組織的問題に対処するには、個人が打ち明けることの限界も明らかになった、と指摘している。
重要なのは、あらゆる体型のファンがコメントで、スウィフトの正直さが食べ物や体との関係に役立ったと自己認識していることであるという。スウィフトのツアーには現在、多様な体型のダンサーが出演しており、熟練したダンサーの体型は1つだけという考え方に異を唱えていると研究者らは述べている。
「私たちの調査結果は、スウィフトとの強いつながりを感じているファンは、スウィフトの音楽での告白やメッセージによって、食事や自分の体のイメージに関する行動や態度を前向きに変えるよう影響を受けたことを示唆しています。ファンは、スウィフトが摂食障害から回復し、その後元気にしているように見えたことに刺激を受けたようです」と研究はコメントしている。
研究者らは、自分たちの研究がスウィフトや彼女のような著名人たちに社会に対する影響力を発揮するきっかけになることを期待している。
https://www.eurekalert.org/news-releases/1051003
出典は『Social Science & Medicine』
http://dx.doi.org/10.1016/j.socscimed.2024.117100