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砂糖を控えた健康的な食事は生物学的年齢を若くする
ビタミンやミネラルが豊富な食事、特に砂糖の添加が少ない食事と、細胞レベルでの生物学的年齢の若返りとの間には関連性がみられるようだ、という研究報告。
研究者らは、米国カリフォルニア州北部の平均年齢39歳の黒人および白人女性342人の食事記録を分析した。次に、彼女たちの食事を唾液サンプルから得たエピジェネティック時計の測定値と比較した。
研究者らは、参加者の食事を、抗炎症性および抗酸化性の食品を豊富に含む地中海式の食事法、および慢性疾患のリスク低下に関連する食事法と比較して点数化した。
最後に、研究者らは「エピジェネティック栄養指数(ENI)」と呼ばれる、抗酸化または抗炎症プロセスやDNAの維持と修復に関連する栄養素(ビタミンA、C、B12、E、葉酸、セレン、マグネシウム、食物繊維、イソフラボンなど)に基づく、彼らが作成した尺度に照らして女性たちの食生活に点数をつけた。
データ解析の結果、いずれかの食事法の遵守は、エピジェネティック年齢の低下と有意に関連しており、地中海式食事法との関連が最も強かった。
さらに、研究者らは砂糖の摂取量を別に調査し、砂糖を添加した食品の摂取は、それ以外は健康的な食生活であっても、生物学的加齢の加速と関連していることを発見した。
「エピジェネティックなパターンは可逆的であると思われることを考えると、1日あたり10gの添加糖を排除することは、長期間維持されれば、生物時計を2.4か月戻すのに等しいかもしれません」と研究者はコメントしている。
出典は『JAMA Network Open』