多くのチョコが重金属に汚染されている
ダークチョコレート愛好家は安全のために1日1オンスまでに摂取量を制限した方が良いかもしれない。新たな研究によると、米国のカカオ製品にはガイドラインを超える重金属が驚くほどの割合で含まれており、オーガニック製品ではさらに高い濃度となっている。
研究者らは、8年間にわたり、ダークチョコレートを含む消費者向けカカオ製品72種類を隔年で分析し、一定量を超えると重大な健康被害をもたらす重金属である鉛、カドミウム、ヒ素による汚染の有無を調べた。
解析の結果、調査対象となった製品の 43% が鉛の最大許容摂取量レベルを超えていることが明らかになった。また、製品の 35% がカドミウムの最大許容摂取量レベルを超えていた。ヒ素の最大許容摂取量レベルを超える製品はなかった。
驚くべきことに、オーガニックラベルの付いた製品のほうが、非オーガニック製品に比べて鉛とカドミウムの含有量が高かったという。
平均的な消費者の場合、これらのカカオ製品を 1 回分摂取しても、重大な健康リスクは生じないと考えられるが、複数回摂取したり、他の重金属源と組み合わせて摂取したりすると、最大許容摂取量レベルを超える曝露につながる可能性がある、と研究者らは結論付けた。
鉛の含有量が多い食品には、重金属を体内に蓄積する可能性のある動物性食品(貝類、内臓肉)や、汚染された土壌で栽培された食品、および/または規制の少ない国(中国、ナイジェリア、インド、エジプトなど)から輸入された食品やハーブサプリメントが含まれる。カドミウムについては、一部の海藻、特にヒジキが追加されている場合も同様の主な懸念がある。消費者は、特にオーガニックと表示されたカカオ製品の場合、重金属濃度が高くなる可能性があるため、潜在的な累積曝露リスクに注意する必要がある。
ダークチョコレートの1食分は通常1オンスで、心臓血管の健康、認知能力、慢性炎症などの健康上の利点があると一般的に示唆されている。ただし、研究は限られており、重金属に関する懸念はまだ考慮されていない。
「私たちはみんなチョコレートが大好きですが、マグロなどの大型魚や洗っていない玄米など、重金属を含む他の食品と同様に、適度に食べることが大切です」と研究者はコメントしている。