見出し画像

水をたくさん飲むことは、本当に体に良いことかもしれない

十分な量の水を飲むことは減量に役立ち、腎臓結石、偏頭痛、尿路感染症、低血圧の予防につながる可能性が高いようだ、という研究報告。

「このように普遍的で単純な介入については、証拠が明確ではなく、その利点も十分に確立されていなかったため、私たちはさらに詳しく調べたいと考えました」と研究者は述べている。

「厳密な研究の量は限られていることが判明しましたが、特定の領域では統計的に有意な利点がありました。私たちの知る限り、これは水摂取が臨床結果に及ぼす利点を広く評価した初の研究です。」

研究チームは、水の摂取が臨床結果に及ぼす影響を検討した18件のランダム化比較臨床試験をレビューした。

その結果、腎臓結石を予防し、体重を減らすために水を飲むことを支持する証拠が最も多くみつかったという。1日に8杯の水を飲むと、腎臓結石が再発する可能性が大幅に減少した。

いくつかの研究で、成人が1日に約6杯の水を飲むと体重が減るという結果がみられた。しかし、青少年を対象としたある研究では、1日に8杯強の水を飲んでも効果がないことがわかった。それでも、肥満の増加を考慮すると、食前に水を飲むよう人々に勧めることは、シンプルで安価な介入であり、大きな利益をもたらす可能性があると研究者らは述べている。

他の研究では、水の摂取は片頭痛の予防、糖尿病や低血圧の抑制、尿路感染症の予防に役立つことが示されていた。頭痛を繰り返していた成人は、3か月間水分を多く摂取した後、症状が改善した。1日に約4杯多く水を飲むことで、血糖値が上昇した糖尿病患者に効果があった。

1日あたり6杯の水を追加で飲むことも、再発性尿路感染症の女性に効果があった。これにより、感染症の回数が減り、感染症の間隔が長くなった。

また、水を多く飲むことは、低血圧の若い成人に効果があった。

「脱水症状は、特に腎臓結石や尿路感染症の病歴がある人にとっては有害であることはわかっています。一方、頻尿に悩まされている人は、水分摂取量を減らすことで恩恵を受けるかもしれません。水分摂取に関しては、万人に当てはまる万能な方法はありません」と研究者はコメントしている。

出典は『JAMA Network Open


いいなと思ったら応援しよう!