【インターン情報】UNICEFインターン:日本ユニセフ協会による海外インターンのユニセフ現地事務所派遣事業(一般公募)
本稿では、日本ユニセフ協会が2001年より日本人学生向けに提供する「海外インターンのユニセフ現地事務所派遣事業」についてご紹介します。
派遣事業の詳細や最新情報はご自身でご確認ください。
目的
ユニセフ現地事務所での子どものための調査・研究・援助等の実務実習の機会を提供することにより、特に子どもの分野を中心に日本人の顔の見える国際協力を担う若手の人材を養成し、開発途上国での子どもの基本的人権の実現に寄与するものです。
募集要項(概要)
対象学生:国際協力・社会開発・人権等の分野において子どもの福祉に関わる研究をする修士課程または博士課程の大学院在籍者および修了後2年以内の方(35歳未満の方を優先)
募集人数:5名(2023年以前は3名)
研修期間:10週間から最大16週間(約4ヶ月)(2024年度の研修時期は2025年6月から12月まで)
国籍要件:日本国籍を有する者のみ
語学要件:ユニセフの業務言語(主に英語)に堪能であること(TOEIC900点以上、IELTS7.0以上、TOEFL iBT100点以上)
奨学金:あり
*日本ユニセフ協会から海外インターン生に下記の経費が支給
・任地往復の航空運賃(半額)
「最寄りの国際空港から任地までの航空券(エコノミー料金)をインターン本人が手配し、日本ユニセフ協会はその半額を負担します。出国空港等への交通費、および任地の空港からユニセフ現地事務所(カントリーオフィス或はサブオフィス)等への交通費、ならびに任地赴任の途上で宿泊する場合の宿泊費は、本人負担とします。」
・現地生活費及び住居費の補助
「日本ユニセフ協会が定めた国別の現地生活費及び住居費の補助額を、16週間(112日間)を限度として支給します。住居の手配は、インターン本人がユニセフ現地事務所の助言を受けて行います。」
・海外旅行傷害保険の保険料
「海外インターン生は日本ユニセフ協会が保険料を負担する海外旅行傷害保険(傷害、疾病)に加入していただきます。携行品保険や救援者費用は含まれておりませんので、必要と判断される場合はご自分で別の傷害保険に加入していただくことになります。渡航が日本以外からの場合には、インターン本人が同等の保険に加入し、日本ユニセフ協会の保険の金額を上限に実費を支給します。」
募集期間・選考方法
募集期間:
2024年は7月8日(月)から10月25日(金)までの期間(要確認)
選考方法:
・第1次選考(書類審査) 11月中旬~下旬
・第2次選考(面接) 12月中旬
*第1次選考合格者に英語のオンライン面接が実施される。
・決定通知 12月下旬
応募書類
1、大学院又は研究機関の在学・所属証明書(英文) の写し 1通
*修了2年以内の方は、それに代わるものとして卒業証明書(英文)
2、大学院の最新の成績証明書(英文) の写し 1通
*但し応募時に大学院の成績証明書が提出できない場合は、それに代わるものとして学部の成績証明書(英文)
3、推薦状(英文) 2通
*うち1通は大学院または研究機関の指導教官から。大学院に入学間もない場合は学部の指導教官でも可。書式は問いません。
*推薦人の直筆署名入りのものをスキャンしてください。
4、インターン志望動機(英・和文)日・英で各1通
*各A4用紙1枚程度。字数の指定は特になし。
5、英語能力を証明する書類(TOEFL/TOEIC/IELTSの成績)の写し 1通 *2年以内のものが望ましいが、それ以前のものでも可。
上記の他に、1)海外インターン派遣事業申込書(証明写真添付)(1通)、2)UNICEF Internship Programme Application Form(英文)(1通)、3)United Nations Personal History Form(P-11)(英文)(1通)を提出する。
過去の派遣実績
■ 2023年度募集・派遣実績
合格者数:3名(応募者数19名)
所属:大学院(海外3名)専攻:教育、水と衛生
派遣先:レバノン、マラウイ、ケニア
■ 2022年度募集・派遣実績
合格者数:3名(応募者数17名)
所属:大学院(海外3名)専攻:公共政策、教育、水と衛生
派遣先:スリランカ、タジキスタン、ネパール
■ 2021年度募集・派遣実績
合格者数:4名(応募者数8名)
所属:大学院(海外4名)専攻:公衆衛生、ジェンダー、国際保健、教育派遣先:マラウイ、レバノン、ウガンダ(1名辞退)
体験談
過去の派遣生の体験談が2005年まで遡り掲載されていますので、詳しくは下記のリンクを参照ください。
Note
一般公募ですが、日本人だけを対象に募集していますので、挑戦しやすく狙い目のインターンかと思います。懸念点は2021年から2023年までの間、毎年海外大学院の学生が選ばれていることでしょうか。この点、やはり英語力が一つの壁かなと思いますが、必ずしも海外大学院に在籍する学生だけしか選抜されるわけではないと思いますから、強い専門性と動機が重要だと思います。
なお、英語力については、TOEIC900点(ListeningとReadingのみ)も利用可能、かつ取得時期が2年以前でも適用可能ですので、語学要件の難易度はあまりにも高いというわけではないと思います。
また、過去の派遣生のその後をLinkedInで追うと、一定数が本プログラムに参加した後(あるいは直後)に国連に就職されているのがわかるので、この派遣事業が国連入職の足がかりになっているといえるでしょう。インターン終了後にコンサルタントとして国連機関に一定期間所属し続け、その後無事入職した事例もありました。