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大切に学び取ろう。JCの議案はビジネスモデルを考える良い材料だと思う。

茅ヶ崎青年会議所の事業、例会は月に大小含めて2〜3個あります。合計すると毎年25〜30個くらいの計画書を作成して、委員会や理事会等で協議を重ねて承認されます。

これらの事業や例会は、メンバーのためのものもあれば、地域のためのものなど、対象者もバラバラです。メンバー向けの研修はこうでなければならないとか、地域向けの事業はこのようなルールがある、というのはほぼありません。

これだけの数の事業を理事会では毎年議論をします。これだけの事業計画、みなさんの会社で議論してますでしょうか?ほとんどの中小企業では絶対ないでしょう。だからこそ言いたいのは、漫然と過ごしてしまってないだろうか?ってことです。

これは私が好きな書籍の一つです。

青年会議所で議論する事業計画は、全てに「背景」と「目的」があって、何よりもまずここに筋が通っていないと、どんな事業をしてもうまくいきません。そして、ここに青年会議所の事業が「ただのイベントではない」と評される所以があります。

たとえば、茅ヶ崎には湘南祭という祭りがあります。

これは、一般の方々からすれば茅ヶ崎を代表するサザンビーチで毎年の夏前に開催される大規模なお祭りと映っていると思います。ですから、このお祭りが成功したかどうかは、来場者数や出店者の売り上げなどが評価指標になりがちです。

ただ、そもそもこの湘南祭が開催された背景には、茅ヶ崎で伝統的に開催されている大岡越前祭があって、この歴史的な催しを絶やさず、さらには「市民が本当に楽しみ、参加できるイベント!」を合言葉に1994年に立ち上がったものです。その観点からすると、湘南祭の評価指標は、市民が本当に楽しめているか、市民のためになっているか、市民が参加しやすいイベントかどうかがポイントになって、来場者数や売り上げなどでは評価しきれないことになってきます。

そこで、このような背景と目的が明確になってくると、その「市民が本当に楽しみ、参加できるイベント!」ってどうすれば実現できるだろう?という「手法」の話になります。ここからが、多くの人がイメージする事業計画の中身になってきます。

さて、この手法論を考えるにあたって、改めてお勧めしたいのが冒頭で紹介した書籍です。

世の中には実に多くのビジネスがありますが、それぞれにはカタチがあって、実は類型化することができます。それを単純化して図解化して考えようというコンセプトの書籍でして、2018年に発刊されてすぐに手に取りました。さらに遡って2014年にシンガポールのチャンギ空港で飛行機を待っている間に書店で購入した書籍が同じコンセプトで書かれていたもので、代表的なビジネスを図解化して解説していて、ホーチミンによりながら帰国する中で面白さのあまり興奮しながら帰ってきたのを思い出します。

こういうのって本業でもすごく役に立ちますし、自分がいろんなイベントに参加したり、魅力的な取り組みに出会うたびに、「背景」「目的」「手法(ビジネスモデル)」は何なのだろう?って、条件反射的に考えるようになっています。これは間違いなく、青年会議所の影響だなって思います。笑

さて、だらだら書いてきましたが、私が言いたかったことは、

手法一つでも様々なやり方があるんだよ

ってことです。

だからこそ、

たくさん吸収できる機会があるんだから、アンテナ張りまくろう

って思います。

青年会議所で委員長たちが上程する事業計画書というのは、スケジュールに追われて大変なのはすごく共感できますが、本来はめちゃくちゃ面白いはずです。

もっとこんなやり方があるんじゃない?たとえば、Amazonもこんなビジネスしてるよ!みたいなやりとりがされると、もっともっと青年会議所の委員会や理事会は起業家育成の場にすらなるんじゃないかなって思います。

厳しくするのが目的ではなく、成長するのが目的。

楽しんでいきましょうね。

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