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「カットがうまい」とは?美容師目線とお客様目線

こんにちは、平井浩介です!
今日は美容師にとって永遠のテーマともいえる「カットがうまいとは何か?」について考えてみたいと思います。

美容師の仕事において、カットは技術の基盤であり、職人としての腕が試される部分です。
同時に、お客様が美容室を選ぶ際の大きな決め手にもなる重要な要素です。でも、「カットがうまい」とは一体どういうことなのか?
美容師である僕自身、これまでのキャリアで何度も考えてきたテーマなので、今日はその思いを共有します。


お客様が求める「カットがうまい」とは?

美容室で新規指名のご予約をいただく際、「カットがうまい人でお願いします」というリクエストを耳にすることがあります。
ですが、実際に「カットがうまい」とは、お客様にとってどのような状態を指すのでしょうか?

これはお客様それぞれの価値観や体験によって変わりますが、僕の経験上、多くの方に共通するポイントとして、以下のようなことが挙げられます。

  • 希望のスタイルにしっかり近づけてくれる
    「写真を見せたイメージ通り」「自分の理想の髪型にしてくれる」といった満足感が得られること。

  • 想像以上の仕上がりを提案してくれる
    「こうしたほうがもっと似合う」というプロ目線のアドバイスに期待する方も多いです。

  • 日々のスタイリングが簡単
    美容室では完璧でも、自宅で再現できないスタイルでは意味がありません。「乾かすだけでまとまる」「セットが簡単」という点が特に求められます。

  • ヘアスタイルが長持ちする
    カットしてから数週間、さらには数カ月後も「形が崩れにくい」「伸びてもまとまる」と感じられるのが、理想のカットだと思います。

これらは、僕がこれまで担当させていただいたお客様からよく伺う意見でもあり、改めて美容師として大切にしたい部分だと感じています。


美容師目線で考える「カットがうまい」とは?

お客様の満足感が最優先であることは間違いありませんが、美容師同士で「この人はカットがうまい」と感じるポイントも存在します。
その視点は、技術的な面が中心になることが多いです。例えば…

  1. 技術の正確さ
     ベースカットがきちんとできているかなど、基本的な技術の精度は非常に重要です。

  2. 髪質やクセを考慮した計算
     お客様の髪が自然に落ちる位置や、クセの出方を予測しながら、最適なラインを作れるかどうか。

  3. 伸びても崩れないデザイン
     カットしてからの時間経過を見越して、ヘアスタイルが長持ちするように計算されているか。

  4. 作業のスピード感と正確性
     スピーディーでありながら、細部まで妥協のない仕上がりを実現できること。

  5. 仕上がりの美しさと個性
     ヘアスタイル全体のバランスや個性を引き立てるデザイン性も評価のポイントです。

これらは、美容師同士だからこそ分かる視点かもしれませんが、最終的にはお客様がどれだけ満足してくれるかが「うまさ」の基準になります。


僕が心がけている「カットがうまい」の基準

美容師として25年以上のキャリアの中で、僕自身が「カットがうまい」と言われるために大切にしていることがあります。
それは以下の3つです。

  1. 「再現性」を重視する
     どれだけ素敵なスタイルでも、自宅で再現できなければ意味がありません。
    だからこそ、髪の生え方やクセを考えながら、乾かすだけでまとまるスタイルを意識しています。

  2. 「スタイルが長持ちすること」
     「カットが持つ」「伸びても崩れない」と言われるのは、美容師として最高の褒め言葉です。
    これはお客様の日常を楽にするだけでなく、結果的にその美容師への信頼につながるポイントだと思います。

  3. 「お客様の期待を超える提案」
     お客様の希望をそのまま叶えるだけではなく、「もっとこうしたほうが似合う」というプラスアルファの提案を心がけています。
    これは、プロフェッショナルとしての責任でもあると感じています。


来店周期が長くなることのメリット

よく「カットが持つ美容師は来店周期が長くなるから、売上が下がるのでは?」という話を聞くことがあります。
確かに、2〜3ヶ月に1回のペースで来店されるお客様が増えると、短期間での売上は減るかもしれません。
でも、僕はそれをネガティブには捉えていません。
むしろ、お客様が快適に過ごせるスタイルを提供することで、「この美容師にずっとお願いしたい」と思っていただけることが、生涯顧客を生む鍵だと考えています。

美容師としての成功は、短期的な利益だけでなく、長期的な信頼とつながりを築くことにあると信じています。


あなたにとって「カットがうまい」とは?

美容師として日々カットに向き合う中で、「カットがうまい」という言葉の奥深さを常に感じています。
このnoteを読んでくださった皆さんにとって、「カットがうまい」とは何を意味しますか?

  • 毎日楽にスタイリングできること?

  • 新しい自分に出会える提案をしてもらえること?

  • 髪質や骨格を活かした自然な仕上がり?

ぜひ、あなたの考えをコメントで教えていただけると嬉しいです!


最後に

今回のテーマは、美容師としての成長を続ける僕にとっても、とても大切なテーマでした。
「カットがうまい」という言葉はシンプルだけれど、その背景には技術や経験、そしてお客様一人ひとりへの思いが詰まっています。

これからもお客様の期待を超えるスタイルを提供し続けられるよう、日々努力を重ねていきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の平井Noteもお楽しみに!


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平井浩介
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