平井浩介
美容系の投稿をまとめてあります
読書感想分をまとめたマガジン
Root4Beautyとは? Root4Beautyは、美容師や理美容師同士がつながり、情報や技術を共有できるプラットフォームです。美容師として日々技術を磨きながら、僕はこのアプリを通じて、美容業界全体の情報格差を解消し、業界全体のレベルアップを目指しています。 Root4Beautyを開発した理由とその想い 僕はこれまでのキャリアの中で、常に美容師として技術を磨きつつ、業界全体にどう貢献できるかを考えてきました。 サロンでの経験を重ねる中で、特に強く感じたのは、地方で
今回は、最近注目されている「MEO」についてお話ししたいと思います。 MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、日本語では「地図エンジン最適化」とも言われます。 簡単に言うと、Googleマップなどの地図検索エンジンで自分のお店が上位に表示されるようにするための施策のことです。 特に美容室や飲食店など、実店舗を構えるビジネスにとって、MEOは集客力を高めるために欠かせない手段となっています。 例えば「美容室 新宿」などの地名と業種で検索したときに
一昨日、僕が開発・運営に携わっている理美容師限定のコミュニティアプリ「Root4Beauty」の忘年会を開催しました。 まだ11月なので少し早い気もしますが、12月は美容室にとって繁忙期。 体調管理を含めて多忙な1ヶ月になるため、少し早めの開催を選びました。今回は渋谷での開催。茨城や千葉など、少し離れた地域からもわざわざ参加してくださった方がいて、本当に嬉しかったです。 普段はオンライン上でのつながりが中心となる「Root4Beauty」ですが、こうしてオフラインで直接顔
先日、こんな記事を読みました。 お菓子メーカーのチロルチョコとシャトレーゼが、それぞれ消費者からのクレームにどう対応したかという話です。 どちらも異物混入の苦情に対して対応を迫られましたが、初動対応が明暗を分けました。 チロルチョコは、休日にもかかわらずスピーディーに対応し、透明性を持ってSNSで状況を発信したことで評価を得た一方で、シャトレーゼは対応の遅れや不透明な対応が批判を招き、企業イメージに影響を及ぼしたという内容です。 この記事を読みながら、美容師としてのお客様対応
先日、10月28日に初開催された美容師コミュニティ「Clumsy(クラムジー)」の記念すべきセミナーについて、noteでご報告させていただきました。 参加いただいた方々との学びと交流の時間が、僕自身にとっても大変刺激的で、改めて自立した美容師同士がつながり合う場の大切さを感じました。 そして早くも次回、第二回のClumsyセミナー&交流会が2024年2月4日(日)に名古屋で開催決定しました! このセミナーでも、より多くの美容師の皆さんと学びを深め、新たなつながりを育む場を提
僕は薬丸岳さんの作品が好きで、これまでに文庫化されたものはすべて読んできました。 先日、本屋でふと目に留まった新刊『罪の境界』。薬丸さんの本だったので迷わず手に取り、早速読み進めました。 薬丸岳さんの新作『罪の境界』は、無差別通り魔事件をきっかけに、加害者と被害者、そして彼らの周囲の人々が織りなす複雑な関係性と、犯罪がもたらす心の葛藤を描いた社会派ミステリーです。 単なる「善」と「悪」の枠組みで登場人物を分けるのではなく、それぞれの背景や事情が深く掘り下げられていることで、
美容室でお客様の施術が終わり、仕上がりを鏡でご確認いただくとき。 この瞬間は、美容師として一番ホッとできる場面でもあります。 しかし、ここで気を抜いてしまい、仕上がりに満足していただいたはずのお客様を、不快な気持ちで帰らせてしまうケースがあります。 例えば、カットで切り落とした細かい毛が顔に残ったままになっていたり、カラー施術の際に使用した保護クリームがしっかり拭き取れていなかったり。 こうした「ほんの少しのこと」が、実はお客様の印象に大きく影響するのです。 私も新人時代
美容室での「店販(商品販売)」は、美容師にとって日々のサロンワークを支える大切な要素の一つです。 来店時だけでなく、お客様がご自宅で美しいヘアスタイルを保つためのサポートとして、また美容師との信頼関係を深めるためのツールとしても、店販は非常に重要です。 ここでは、美容室での店販について、その役割や意義について詳しくご説明していきたいと思います。 1. 美容室にとって店販が重要な理由 美容室における店販の役割とは、お客様がご自宅でも美しいヘアスタイルを維持できるようサポート
第8章: これからの挑戦と未来への展望 アプリをリリースし、一定の反響を得ることができましたが、僕たちの挑戦はまだ始まったばかりです。 業界全体にこのアプリを広め、多くの理美容師や学生に使ってもらうために、僕たちは日々新たな試みを続けています。 この先、僕たちが目指すのは、理美容師が自由に情報を共有し、技術を磨き合うことができる環境を整えることです。 業界全体が成長し続けるためには、個々の理美容師が自分のスキルを高め、互いに助け合うことが欠かせません。 アプリがその架け橋
第7章: アプリリリース後の反響と成長 アプリがついに完成し、リリースの日を迎えました。 僕たちは胸の高鳴りを抑えながら、その瞬間を迎えた。 これまでの努力が形になったことに、喜びとともに一抹の不安もありました。 果たしてこのアプリが、理美容師たちにどのように受け入れられるのだろうか。 リリース直後から、確かな反響が寄せられました。 理美容師たちからは、「こんなアプリが欲しかった」「これで業界全体がもっと良くなる」といった声が届き、僕たちの努力が少しずつ報われていると感じ
第6章: 新たな挑戦とアプリ開発 これまでのキャリアの中で、僕は美容師としての技術を磨きながら、業界全体に貢献できる新しい可能性を模索してきた。 異業種での経験を積むことで、視野が広がり、美容業界における課題や可能性がより鮮明に見えてきた。 そんな中、僕の心には一つの大きな目標が芽生えていった。 それは、「理美容師の役に立つサービスを作る」ということ。 代表とともに事業を立ち上げたときから、この目標は僕たちの道標であり、そのための手段として、スタート時からあるアイデアが頭
第5章: 挑戦と転職の決断 僕が次に直面した大きな転機は、19年にわたって働いてきたサロンを離れる決断をしたときだった。 そのサロンで僕は多くのことを学び、美容師としての技術や知識を深めてきた。 しかし、時間が経つにつれて、僕は新たな挑戦を求めるようになっていった。 それまで僕は、美容師としてサロンの現場に立ち続けることが当たり前だと思っていた。 しかし、ある日ふと、「もっと広い視野で美容業界に貢献できる仕事がしたい」と考えるようになったのだ。 サロンでの仕事は大好きだっ
第4章: キャリアの転機と成長 僕の美容師としてのキャリアにおいて、最初の大きな転機が訪れたのは、22歳のときだった。 それまで働いていたサロンでの上司や先輩たちが、次々と辞めていく事態が起きた。 気づけば、僕はサロンで最も古株の一人となり、自由に仕事ができる環境を手に入れた。 しかし、その自由さは同時に、僕を孤独にさせた。 先輩たちが去った後、僕はふと立ち止まって考えた。 このままでは人としても、美容師としても成長できないのではないか、と。誰にも学ぶことができない環境で
第3章: 美容師への道 僕が美容師を目指すことになったのは、高校1年生のときのことだ。 ある日、初めて美容室に行く機会があった。 それまで髪はいつも近所の床屋で切ってもらっていたが、少しおしゃれに目覚めた僕は、思い切って美容室に行ってみることにした。 その美容室で僕を担当してくれたのは、若手の男性スタイリストだった。 僕はカットだけのつもりで訪れたが、彼が「カラーもやってみない?」とすすめてくれ、その場の盛り上がりで初めてのカラーに挑戦することになった。 鏡に映った自分の
第2章: 中学時代の葛藤 僕が中学生になったとき、再び環境の変化に直面することになった。 小学校の友達は全員同じ中学に進学したため、安心感はあったが、隣の小学校からも多くの生徒が入学してきた。 もちろん知らない面子なので、また新たな人間関係の構築が必要になった。 そして、もうひとつショックだったのが、小学校の時に所属していたサッカーチームのメンバーだ。 特にこれまで「〇〇君」と呼んでいた年上の友達が急に「先輩」として接してくるようになったことに、僕は戸惑いを覚えた。 新
noteを毎日更新し続けて一か月が経ち、改めて僕自身のことをお話ししようと思います。(ちょっと小説風に書いています) 今回のnoteは全8章構成で、僕の幼少期から現在の仕事、そしてRoot4Beautyを開発するに至った道のりについて振り返ります。 一人の美容師として、人と人をつなぐ喜びを感じながら過ごしてきた日々。そこには多くの出会いや経験があり、それが今の僕を形作ってくれました。どうぞお付き合いください。 1章: 幼少期と転校 僕が生まれたのは横浜の静かな住宅街。