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組織で働く美容師としての選択肢と考え方

美容師としてキャリアを重ねる中で、多くの方が一度は考えるであろう「独立するか、組織で働き続けるか」というテーマ。
美容師歴28年目の僕も、何度もその選択肢について向き合ってきました。
最近では、シェアサロンやフリーランスという働き方が注目を集め、自由な働き方に憧れる美容師が増えているように感じます。

正直なところ、僕自身も一人で働く自由さや魅力に興味がないわけではありません。
一人でスケジュールや働き方を決めるスタイルには大きな利点がありますし、その働き方を選んで成功している方もたくさんいます。
ただ、僕は今のところ、組織の中で働くという選択肢を選んでいます。
一人で働く方々のやり方を否定するのではなく、僕自身は「組織で働くことにこそ大きな価値がある」と感じているからです。

今回は、なぜ僕が現在も組織で働く美容師としてキャリアを続けているのか、その理由やメリットについてお話ししたいと思います。


組織で働き続ける理由:一人ではできない「大きなチャレンジ」

現在、僕が所属している会社は4社目になります。
これまで様々な経験を経てきた中で、組織に属して働き続ける理由として大きいのは、「一人ではできない大きなことに挑戦できる」という点です。

独立やフリーランスという働き方は確かに自由ですし、魅力的な側面も多いと思います。
自分の裁量で働ける環境や、経営のすべてを自分でコントロールできるというのは、多くの美容師が憧れるスタイルです。
しかし、一人でできることにはどうしても限界があります。
特に、美容師として新しいことに挑戦したい、大きな目標を掲げてそれを実現したいと考えた時、チームや組織の力が必要になる場面が多いのです。

たとえば、新しい商材を開発したり、地域全体の美容師ネットワークを作るといった取り組みは、一人で実現するのは難しいのかなと思います。
組織の中で働くことで、仲間の力を借り、チームとして大きな目標に向かって進むことが可能になります。


美容師以外の経験もできた組織の力

僕がこれまで経験してきた組織の中での働き方の中には、美容師以外の仕事をする機会もありました。
実は、建設業をメインとする会社に所属していたことがあり、その時は美容師をしながら建設業や小売業にも携わっていました。

これらの経験は、美容師だけをやっていたら絶対に得られなかったものです。
建設業という全く異なる分野での業務を経験したことで、他の業種の働き方や考え方を知ることができ、それが自分の視野を大きく広げてくれました。また、複数の仕事を並行して行うことで時間管理やタスク管理のスキルも磨かれたと思います。

もちろん、このような働き方は人を選ぶ部分もありますし、決して簡単ではありません。
しかし、組織の中にいたからこそ実現できた貴重な経験だと感じています。


美容師にとっての「組織」の価値とは?

美容業界は、一人でスキルを高めていく個人主義的な側面が強い職業でもあります。
そのため、独立やフリーランスを選ぶ方が増えているのも理解できます。
しかし、組織で働くことには、以下のような大きな価値があると僕は考えています。

1. 仲間と切磋琢磨できる環境

一人で働いていると、どうしても視野が狭くなりがちです。
しかし、組織の中には様々な価値観やスキルを持った仲間がいます。
その仲間から刺激を受け、共に成長していくことができます。
また、困ったときに相談できる仲間がいるというのは、精神的な安心感にもつながります。

2. キャリアの幅が広がる

個人で働いていると、自分の得意な分野に集中しがちですが、組織の中では新しい仕事や役割に挑戦する機会が増えます。
たとえば、後輩の育成や新店舗の立ち上げプロジェクトなど、自分だけでは得られない経験を積むことができます。
これが、キャリアの幅を広げる大きなポイントになります。

3. 大きなリスクを分散できる

独立やフリーランスの場合、すべての責任を自分一人で負う必要があります。
一方で、組織に属している場合、経営的なリスクや運営の負担を分散することが可能です。
その分、自分のスキルを磨くことやお客様へのサービスに集中できる環境が整っています。


自由さ vs 組織の力

確かに、一人で働く自由さには大きな魅力があります。
自分の裁量で仕事を進められるというのは、独立やフリーランスならではのメリットでしょう。
しかし、自由と引き換えに背負う責任の重さや、一人で解決しなければならない課題の多さに苦労する方も少なくありません。

一方で、組織の中で働く場合は、自分の役割が明確であり、仲間と力を合わせて大きな目標に向かうことができます。
特に、美容業界は変化のスピードが早い分野です。
新しい技術やトレンドに対応するためには、一人よりも多くの知識や経験を持ったチームで取り組むほうが効率的です。


まとめ:美容師としての働き方は「選択肢」

独立するか、組織で働き続けるか。どちらが正解というわけではなく、それぞれの働き方にメリットとデメリットがあります。
大切なのは、自分がどんなキャリアを描きたいのか、どんな目標を持っているのかを明確にすることだと思います。

僕自身は、組織の中で働くことで得られる「仲間との挑戦」や「大きな目標への挑戦」に魅力を感じて、現在の働き方を選んでいます。
美容師として、まだまだ挑戦したいことがたくさんあります。
これからも組織の力を借りながら、大きな目標に向かって進んでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、美容師としてのキャリアや働き方について考えるきっかけになれば幸いです。



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平井浩介
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